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住宅ライターの家づくり奮闘記

3年目を迎えたわが家です。子どもたちもその分、成長し、家族のライフスタイルも新築当初から変化してきました。でもそんな変化にも悠然と対応してくれるフレキシビリティがこの家にはあるような気がします。

昨年、洗面室の壁に外出着を掛けるワイヤーラックを取り付けました。子どもの手の届く高さにしたので、自分で外出の支度をすることが可能に。壁の上部には物干しハンガーを引っかけられるようにしています。住んでみないと、必要な収納ってわからないものですね。

2011年02月09日更新

3年目のテーマは子ども室の収納計画

 今年の2月でわが家ができて丸2年。この家での生活も3年目に突入します。あらためてこれまでを振り返ってみると、1年目はとにかく「生活」のスタイルを模索するのに必死だったように思います。

 なにしろ一戸建てに住む、というのは初めてのこと。今までのマンションより広くなったのばいいけど、どこにどんなモノを配置したらいいか、掃除はどんな手順でこなしていけばいいか、洗濯するのは夜がいいのか昼がいいのか…などなど。ひとつひとつ、とりあえずやってみて、「どうも具合が悪い」ということであれば改善策を考えて。

 都心のマンションから住宅地へと生活環境が変わったのも大きかったですね。買い物の要領や休日の遊び方などが今までと違うので、それらの行動のための準備や帰宅後の家事の手順なども対応させていかなくてはなりません。そんな「初めて」尽くしの中で、少しずつこの家での暮らし方を見つけていったような気がします。

 そして2年目を迎えた昨年は、前年の経験を生かし、より積極的にこの家での生活を楽しめたのではないか、と手応えを感じています。

 長男は小学校へ上がり、家族の起きる時間も1時間早くなりました。この家に来たときにはまだ一語しか話せなかった長女は、家の前の路地に出てご近所のかたとおしゃべりするようになりました。この1年で子どもたちの行動範囲や生活パターンは大きく変化しましたが、家族全員がわが家の特性を理解しているので、比較的スムーズに対応できているような気がします。

 長男が学校の友達を連れてくれば、土間で遊ばせることもできるし、路地で三輪車に乗る長女のことは大きな木製のガラス戸越しに見守ることができます。夜、子どもたちを2階の寝室に寝かしつけたあとは、1階の広間で映画や音楽を楽しむという機会も増えてきました。

 ここ2年でとくに活用しているのは、広間に面した土間ですね。花火をしたり、縄跳びをしたり。ちょっとした日曜大工の場であり、靴などの汚れ物を洗う場でもあります。近所の人が立ち寄って、雑談を交わすこともしょっちゅうです。

 3年目に向けての主なテーマのひとつは、収納の再編。昨年も私の仕事場や洗面室に棚、ラックなどを設置してモノの整理をはかってきましたが、2階の子ども室・寝室については、入居以来、あまり手を付けていませんでした。「そこまで手が回らなかった」というのが、正しいのかもしれませんが。

 今年は、長女が幼稚園に入ります。ますますモノが増えることが予想されるだけに、本棚、クロゼットを2階に入れて、子どもたちの収納を確立させたいと考えています。

住宅ライター 渡辺圭彦

渡辺圭彦プロフィール
1970年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、扶桑社「新しい住まいの設計」編集部に勤務。その後、(株)ハウジングエージェンシーを経て、編集・制作会社へ。2004年よりフリーに。著書に「家づくりのホント~欠陥住宅にハマらない心得」(週刊住宅新聞社)など。2009年2月に自邸が竣工。
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