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那須とログハウスの風景


山間いにひっそりと佇む共同浴場「鹿の湯」の風景。


「鹿の湯」の入口玄関。木製の下駄箱の斜めになった鍵が懐かしい。


浴室内は撮影禁止。奥にある浴室では湯温の違う枡形の浴槽が並ぶ。一番熱い湯船はなんと48℃。


硫黄の香り漂う石畳の温泉街。宿から出て共同浴場に向かうタオル片手の浴衣姿のご夫婦とすれ違った。

2012年04月11日更新

ちょいとひとっ風呂 -- 湯の町歩き(その1)

那須といえば、高原リゾートや避暑地のイメージは強いのですが、草津や伊香保のように温泉地としてはあまり有名ではない気がします。

しかし、那須はリゾート地であるとともに歴史があり湯量が豊富で効能ある実はご自慢の温泉地でもあるのです。
「那須温泉」(「鹿の湯」または「元湯」とも言います)は、今を遡ること約1380年前の奈良時代に発見されたと伝えられ、栃木県では一番早く、日本でも32番目に発見された、関東では熱海や草津と並んで古い歴史のある温泉です。

硫黄を豊富に含んだ乳白色の那須温泉は、皮膚病、婦人病、胃腸病、疲労回復や美容に効果があると言われ、共同浴場の「鹿の湯」には朝からたくさんの人々が集まります。

那須湯本一帯には硫黄の臭いが漂い、この独特の湯の香りと「鹿の湯」の古びた佇まいが湯の町那須湯本の温泉情緒を高めてくれています。

那須周辺には「鹿の湯」以外にも「板室温泉」「三斗小屋温泉」「大丸温泉」「北温泉」「弁天温泉」「高雄温泉」「八幡温泉」があり、「那須八湯」と呼ばれています。

ところで「鹿の湯」ってなんだか面白い名前ですよね。
名の由来は字の通り、矢傷を負った鹿が温泉に浸かって傷を癒していたのを狩野三郎行広さんが発見したことから名付けられたと伝えられています。
1380年前の奈良時代の那須温泉って‥‥かなり山岳地帯を分け入った山奥の秘境であったでしょうから、さぞや野生の鹿もたくさんいたことでしょうね。もしかしたら仙人が住んでいたかもしれませんね。
先日、私も「鹿の湯」に浸かってまいりましたが、鄙びた風情の温泉に浸かっていると太古の昔に傷ついた悲しい鹿の気持ちが分かったような気がしました(笑)

長野でしたかしら。猿が露天風呂に入る温泉が今でもありますね。
動物たちにとっても人間と同じで心身を癒してくれる温泉は、やはり心地よいのでしょうか。

今月の下旬あたりには那須でもようやく桜が見頃となることでしょう。


お花見と温泉‥
つくづく日本人でよかったと思う春の日の到来です。



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