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住宅ライターの家づくり奮闘記


今回の2点の写真は池上さんに撮ってもらいました。ようやく足場の外れたわが家。これからさらに土間と桜の木が加わります。仕上がりが楽しみです。


木製サッシも取り付けられました。しっかりと造作された木の枠が力強く外の景色を縁取ってくれます。これからさらに障子が組み合わせられます。どんなシーンが生み出されるのでしょうか。

2009年02月11日更新

足場が外れた! 内外の仕上がりに一同、納得

 家づくりの工程がほぼ終わると、「竣工検査」を行います。これは、設計者、現場担当、建主の3者が立ち会い、仕上がりに問題はないかをくまなく見て回るというもの。わが家でも1月24日に予定されていたのですが、外構工事がまだこれからなのと、ドアノブや照明器具などの取り付けもまだだったので、家族でとりあえずの仕上がり具合を確認するというだけにとどめることになりました。

 一部の住宅会社などでは、竣工検査は建主とのせめぎ合いの場になることもあるようです。建主としては「この機会に傷や施工ミスを見逃したら大変」とばかりに、鵜の目鷹の目で重箱の隅をつつくように見て回りますし、住宅会社のほうもあとでクレームを付けられないように設備や仕様の説明を必死に行います。
 しかし、わが家ではそもそも壁塗りは私と息子が関与していますから、「素人の仕事を左官の小林さんと金沢さんがうまくカバーしてくれたなあ」と関心するばかり。息子が階段をトテテと駆け上がり、段の間から手を伸ばして「ここの壁、ボク塗ったんだよ」と妻に報告します。私たちの仕事の跡を生かす形で、左官のおふたりが整えてくれていたのです。

 造作してもらったダイニングテーブルの頼もしさ。きちんとラインを揃えて張り上げられた内装のラワン合板の美しさ。がっちりと作ってもらった木製サッシ。揺るぎなく支えてくれる階段と柔らかな感触の手すり。家の中を歩き回るたびに視界に入るプロの仕事の素晴らしさにいちいち感じ入っていました。
 見上げれば、化粧垂木の先から光が差し込みます。それは、2階の子供室からちょこんと出た、90cm四方のロフトの高窓からのもの。設計当初にあったルーフバルコニーが形を変え、予算調整の淘汰から見事に生き延びてくれたのです。数日後にはしごが取り付けられれば、そこへ上がって外を眺めることもできます。「気分転換したいとき、大人は自由に家を出て行くことができるけど、子供はそうはいかない。日常から逃げられる場が必要よ」という妻の思いが形になったのです。

 システムキッチンでは、シンクの上に水切り棚をオプションでつけてもらいました。お菓子やパンを作る妻は、ボウルや調理器具をいくつも使うので、こうした場があるとカウンターの上がすっきりとして、調理に活用することができるのです。「これで水切りかごは捨てられるわね」と笑います。
 私の仕事場は3畳ほどのコンパクトな場ですが、東側に引き違いの窓が付けられました。光も風も取り込むことができます。さて、本棚をどう配置しようか。机はどんなものを選ぼうか...。

 2階は子供室と寝室。予算の都合で床・壁・天井はラワン合板で仕上げました。同行した義母は「え、これで終わりなの? 壁紙も貼らないの?」とビックリ。収納はほとんどないので、自分たちで仕切って棚を取り付けるか、収納家具を置くかしなければなりません。
 ベッドを想定していたので押入もありません。ベッドを購入するまで今まで使っていた布団で寝ることになりますが、さてどこに畳んだらいいだろう...。ベッドも選ばなくては。購入するまで意外と時間がかかりそう。
 担当の池上さんとそんな新生活の段取りについて相談しつつ、あっと言う間に2時間近くが過ぎていきました。現場を去る際に、もう一度、わが家の外観を眺めます。ようやく足場が外れ、全貌を露わにした建物は、床面積27坪という規模なりの愛嬌を漂わせつつ、フォルム、色味ともに抑制が利いていてイイ感じ。バルコニーの手すりに張られたケヤキの板のワイルドな手作り感もよくマッチしています。
 家族一同、納得。そして最終金の支払いとカギの引き渡しは2月10日、引っ越しは14日ということになりました。さあ、またもろもろの手続きで忙しくなるぞ...。

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