2011年12月07日更新
行く年来る年 –10年ひと昔–
年を取るにつれ、年々強く思うことに月日の流れが早いということ。特に今年1年は、本当に早く過ぎていったように感じる。
今年1年を振り返ると、1月2月は宿の冬季休業でいつものように夏に備えての骨休めの期間。
そして休養期間ももうそろそろ終わりになる頃だった3月11日の大震災発生。
あの日いつもつけているキッチンのラジオから「緊急地震速報」が流れた。
そして数十秒後にきた横揺れ。でも「緊急地震速報」って今までにも何回かあったし「じきに収まるだろう」とたかをくくっていたら、そのうち立っていられないほどの経験したことのない激しい横揺れに。体が左右に大きく揺さぶられてキッチンの冷蔵庫の扉にしがみつくのが精一杯だった。
私の住む那須では震度6弱。
いつもの年なら4月から本格的な宿のスタートだったのに…
あの日以降いろいろと案じているうちに、季節はいつものように春がきて、夏になり、秋が過ぎてまた冬になった。
今年はお客様も激減してしまったけれど、そのお陰で(といってはなんだけど)いいこともあった。
自分の時間ができたので、今までやりたかったことにチャレンジすることができた。
たくさんの出会いがあった。
いろいろなことを考えさせられた特別な今年一年。
きっと同じように感じた人も多かったことだろう。
来年は「素楽」がオープンして10年目に入る節目の年。
「10年ひと昔」とよくいうけれど、月日の経つのは本当に早いなあ…
木の年輪にしたら10本できたことになる。ログハウスもようやく年季を感じるようになってきた。
さらに10年後が楽しみだ。
東北の被災地の10年後、そこで暮らす人々が笑い合ってくれているといいな。
来年もみなさまにとって明るい良い年になりますように心より祈ります。
あえて今まで震災関連のことには触れなかったけれど、やはり一年の最後の月には東北の被災地で暮らす人々に思いを寄せながら終わりにしよう。
今年も一年お読みいただき、ありがとうございました。
- 堀田はるみプロフィール
- 東京都出身。日本ハウズィング(株)に10年勤務後、大和ライフネクスト(株)(旧(株)コスモスライフ)に5年勤務。在職中に宅地建物取引主任者、管理業務主任者資格取得。2003年宿の開業とともに栃木県那須町に移住。現在は那須の大自然を楽しみながら夫と犬と暮らす。
ハンドカットログハウスの宿「素楽」sora:http://www.ayado.com/