
2009年08月19日更新
マンションのブランド選びに欠かせない"環境"という視点
躯体そのものが蓄熱材であるマンションは、暖房のためのエネルギー消費をかなりの割合抑えることができるといわれています。冬場、家に入ったら「何もつけていないのに暖かい」と経験のある人は多いと思います。これはつまり、総じて鉄筋コンクリート造のマンションは、木造住宅より環境にやさしい住まいであるというわかりやすい一つの例です。
しかしながら、豪華な共用施設や各種部材の調達コストで多大なスケールメリットを発揮するマンション事業において、もっと環境に貢献するための試みがなされても良いのではないか、と疑問を抱く人も少なくないのではないでしょうか。
例えば、いま話題の太陽光発電。 防犯上、夜間点灯させていなければならない共用部の照明や幾重にも厳重なセキュリティシステムなどマンションの共用設備に電気は切り離して考えることはできません。であるならば、そこで消費される電力を太陽光発電でまかなえないものだろうか、と自然と思い立ちそうなアイデアだと思うのですが、実際のところそれほど普及している印象はありません。理由は、やはり導入コストとメンテナンスの問題が壁になっているようです。
広義には地球温暖化対策のためですが、住民にとってはコストダウンという恩恵も付いてきます。マンションもブランドで選別される時代になってきたからこそ、デベロッパーの新たな試みに大いに期待したいところです。

三菱地所100%出資会社の㈱メックECOライフは「集合住宅における一括高圧受電導入にあわせた太陽光発電普及モデル」構想を発表。これは、一括高圧受電を採用することで削減できる受電設備を太陽光発電導入費に充当するだけでなく、事業者が設備を所有し続けることでメンテナンスからも解放されるというアイデア。環境貢献だけでなく、一括高圧受電によるコストメリットの恩恵も受けることができるという。<画像:三菱地所の初期のマンション「検見川パークハウス」>
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- 住宅評論家
坂根康裕 
リクルート『都心に住む』『住宅情報スタイル』元編集長
当サイト編集長、All About「高級マンション」ガイドも努める。
著書に『理想のマンションを選べない本当の理由』(ダイヤモンド社)
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