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ホーム&ライフスタイル トレンドレポート
[第2回]おひとりさまの マンション選び

女性視点のコンパクトラグジュアリーマンションブランドを展開

 経済力があり、生活感度の高いシングルが「自分を取り巻く環境のレベルアップと将来の安心の確保」を考えて分譲マンションを購入するケースが顕著になったのは、ここ10数年のこと。「中でも女性の購入意欲は活発ですね」と話すのはディベロッパー大手、三井不動産レジデンシャル(株)開発事業本部都市開発営業部の茅原敦さん。同社は過去の販売実績から得た数々の声をもとに、女性の視点に立った都市型コンパクトマンション「ParkLUXE(パークリュクス)」ブランドを今年立ち上げました。

 同ブランドのコンセプトは「自分が本当に心地よい贅沢」。人にどう見られるかというより、自分がいかに心地いいかという考え方を大事にし、利便性の高さ、機能とデザインの両立を追及した空間づくりをめざしています。框がなくフラットな玄関や「ヌックカウンター※」など空間をより豊かに感じる工夫、スタイリッシュなキッチン、パウダールーム、ミストサウナの付いたバスルームなど、35~40㎡を中心とするコンパクトな空間のなかに女性に人気の高い仕様が配されています。一方でセキュリティにも気を配り、エントランスにはダブルオートロック、全世帯の窓に防犯センサーや、居住階しか止まらないセキュリティエレベーターを導入しています(全て「パークリュクス本郷」仕様)。

 購入者層は「ほとんどが、いわゆる普通の会社員の方ですね。自分のライフスタイルをしっかりと考えていらっしゃる方々という印象です」(茅原さん)。自身がずっと住み続けることを前提に計画的に準備してきた人が多く、中心は30代前半~40代前半だとか。将来に向けたライフプランの見通しがたち「自分にとって本当に必要なもの」がわかってくるこの世代にとって、海外旅行やブランド品購入だけでなく、日常空間に自分サイズの贅沢が必要、というのも十分うなずける話。同時に、万が一売却する場合でも資産価値が落ちにくい「都心部」「駅から近い」「コンパクトな価格」という要素も冷静に判断しているようです。


間取りは1LDK中心。「都心」「駅近」「コンパクト」をキーワードに、シングル女性に人気の高いデザインや設備仕様を施している。(写真はパークリュクスレジデンシャルサロン「コンセプトルーム」)


※キッチンと一体化した食事もできる広めのカウンター


取材協力
三井不動産レジデンシャル株式会社 http://www.31sumai.com

女性達のマンション購入を応援するサービスを提供


「女性のためのかしこいマンション購入術講座」には毎月200~300人の女性たちが受講。マンション選びのポイントや耐震性などの話、資金計画のたて方など内容は多彩


取材協力
女性のための快適住まいづくり研究会 http://www.kaiteki.gr.jp/

 今でこそシングル女性のマンション購入は特別視されなくなりましたが、以前はマンションは結婚した男性が購入するものとの認識が強く、世間の認知もシングル女性向け物件の供給もほとんどありませんでした。そのような中、17年前から女性のためのマンション購入をサポートし続けてきたのが「女性のための快適住まいづくり研究会」です。

 同会では「女性のためのかしこいマンション購入術講座」を定期的に開催するほか、無料で入会できる会員に対し同会の選定委員会が選んだ物件情報を閲覧できるライブラリーの開放や専門家による無料相談、提携不動産会社から購入時に受けられる会員特典など、さまざまな形でシングル女性のマンション購入を応援しています。「会員は今年9月1日時点で46,920人いらっしゃいますが、キャリアウーマンというより、会社で活躍しながらも家庭的で堅実なタイプの30代女性が中心です」と話すのは、同会代表の小島ひろ美さん。「最近はディベロッパーも女性のマンション購入に対して意識が高く、首都圏の分譲マンションの中で1LDKや2LDKは17年前の倍以上に増えています。金融機関も安全な資金計画をたてる女性への融資に積極的です。私は講座で年収290万円以上ならマンションが購入できる、とお話しているんです」。

 また同会では会員の生の声をもとにシングル女性をメインターゲットとしたマンション企画づくりにも携わっています。手洗い器とミラーがあり身だしなみが整えられるトイレや食事ができる広いヌックカウンター、炊飯器やレンジの置けるカウンター付食器棚など、数多くの仕様をディベロッパーと共同企画。「今は不動産不況などと言われていますが、買う側からすると逆にチャンスなんです。たくさんの物件からじっくり選べるし、ディベロッパーもシングル需要に注目しているので、とても親切に対応してくれますよ」と小島代表。新しく開通した東京メトロ副都心線や日暮里・舎人ライナー沿線など、利便性が高い割に価格が手頃でおすすめ、とのことです。

立地のよいコンパクトマンションに住み、将来は賃貸に


同社マンションはターミナル駅から10分以内、最寄り駅から徒歩5分以内の立地が標準となっている(写真はグランドガーラ・銀座[分譲済み])



取材協力
株式会社FJネクスト http://www.fjnext.com/










 「自身のライフスタイルは確立していないけど、よりよい立地や満足のいく居住空間で暮らしたい」。そう思う人にとって、都市部での理想の賃貸物件探しは意外とハードルが高いものです。立地がいい物件は、普通の会社員では手が出ないほど家賃が高く、分譲マンション並みの仕様を持つシングル向けの物件もそれほど多くありません。そのような中、ひとつの解決策として考えられているのが「1LDKや2LDKの投資向けコンパクトマンションを購入して当面は自分が住み、将来ライフスタイルが変わったら賃貸に出す」という方法。もともと収益物件としての採算性が考慮されているため、利便性の高い場所に建つことが多く、一時的に都市生活を楽しみたい人や、毎月の家賃がもったいないと思っている人に興味を持たれているようです。

 投資向けマンションの供給戸数が昨年1位(不動産経済研究所調べ)だった(株)FJネクストでも、数年前から上記のような使用方法を想定したシングル女性の購入が少しずつ増えているのだとか。「40~45㎡の1LDKが需要のボリュームゾーンです」(同社業務部主任 江草利武さん)。投資向けといっても、通常の分譲マンションレベルの仕様を施しているのが同社のマンションの特徴で、都心での暮らしにふさわしいゆとりをもった空間づくりを追求しているのだとか。こうした空間の広さや質は、自分が住むだけでなく将来的に賃貸する場合でも大きなポイントとなる部分。モデルルームなどでは、さまざまな視点で住み心地を確認することが大切です。

 また将来的に賃貸する場合、入居者募集や管理などをしっかりしてくれるかどうかといったサポート体制もチェックしたいところ。FJネクストでは部屋をまるごと借り上げて家賃保証するプランもあります。不動産投資は株式などと違う現物資産なので、市場経済の変動等にも比較的強いといわれています。ただし、投資であることには変わらないので、各社で主催するセミナーなどで勉強しながらじっくりと検討することをおすすめします。

■取材ノートより
 シングル向け分譲マンション増加の背景には、ライフスタイルの多様化や晩婚・非婚化だけでなく、人々の「生活の質」に対するこだわりが見てとれます。収入の多少とは別にしっかり貯蓄し、将来を冷静に見つめて心地よい居住空間を求める人が増えているのです。こうしたニーズに応えようと、ディベロッパー各社は企画や仕様にさまざまな工夫を施した商品の開発に力を入れ始めています。優先順位とライフプラン設計をしっかり確立させている人には、念願の自分の城を手に入れやすい時代かもしれません。


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