2012年08月08日更新
タイ・ヴェトナム 美味しい旅
ヴェトナム料理教室 小鉢の紫色のものが温かい紫芋のチェー
バンコクの調理師学校で習った料理はどれもとびきり美味しくて、今までレストランで食べてイマヒトツ好きではなかったメニューもパクパク頂けました。ただ、何事にも2つの面があるように、この美味しさを知ったばかりにレストランでの食事の感動が少なくなってしまいました。これはまことに残念・・・。それでも市場で買ってすぐに食べた豚バラのカリカリ揚げは最高に美味しくて忘れられない!市場の喧噪の中で汗をかきながら食べたことも美味しさをさらに後押ししたのかもしれません。食事って雰囲気が大切ですものね!
通りの市場のチェー屋さん
名所旧跡の観光は一切なし! それでもその地の料理を食べ、街を歩き、その地に暮らす人たちと接触するだけで充分に旅は成立します。旅先で出合う食べ物に関しては国内外を問わず、ワタシの<美味しい!><好き!>のアンテナにひっかかると店を変えて何度も同じ料理を食べるクセがあります。今回の旅、タイでは<マッサマンカレー>※1と<ラープ>※2。ヴェトナムでは<チェー>※3というおぜんざいのようなおやつでした。<チェー>は日本のアジアンカフェでも多分食べた事あるはずなんだけど記憶に残っていない、でもヴェトナムではぴたっりとツボにハマってしまいました。ヴェトナムは気候的に沖縄の食材とかぶるところも多く、食文化的な中国の影響も共通しています。この<チェー>も沖縄の<あまがし>※4と基本的な在り方や時代時代の変化も共通するようで、そういう面でも興味を惹かれたのかもしれませんね。
冷たいチェー ココナツミルク味
※1 イスラムに起源をもつタイカレー。アラブの貿易商が持ち込んだスパイス が使われるのが特徴。
※2ラオス、タイのサラダの一種。肉を用い、挽いた煎り米を加え、魚醤、ライム、唐辛子、ミントなどで味付け。
※3 餅米、雑穀、芋、豆、果物、海藻などを甘く煮たデザート。ココナツミルクを用いる事が多い。温かいもの、冷たいものがある。
※4 緑豆と麦を黒糖で煮たデザート。もともとは子供の成長を祝うため、端午の節句に菖蒲の葉を使って食べた行事食。現在は金時豆を使い、かき氷をかけて食べることが多く<おきなわぜんざい>と呼ばれている。
ヴェトナム料理教室 南部では野菜とハーブをたっぷり食べます!
- 平山由香プロフィール
- 豆、雑穀、スパイス、野菜を使ったやさしくやわらかな味わいのレシピが得意。つくることで心がうるおう、食べる人の心と体がうるおう料理を目指し、食卓まわりのさりげない愉しみ方と共に提案している。
料理教室<キュイエール>主宰。神戸市在住
HP:http://www.cuillere-hitosaji.com/
blog:http://cuillere.exblog.jp/