2012年05月09日更新
初夏のおもてなし 淡路島・新玉ねぎの蒸し焼き 山形・秘伝豆の浸し豆
初夏のおもてなし
2012年の5月は天候の安定しないスタートとなりましたね
お出かけの日の雨はさけたいけれども 雨後の新緑は輝くように眩しく美しい!そんな連休のとある一日 =窓から見えるアオダモの葉の緑をご馳走に= といつもお世話になっている方達をお招きしました。
陽の暮れる前に始める夕食、それは初夏から夏にかけての休日の愉しみです。陽はまだ充分に明るいけれどもキャンドルを灯し、お客さまがいらっしゃるのをお待ちします。食卓は紫を主に白を加えたコーディネイト お花はお隣のお庭からやってきた<みやこわすれ> 清楚なラベンダー色が爽やかな風をはこんでくれます。
もてなす側も食卓に着いて一緒に楽しむのがお家のおもてなしでの大切なこと・・・その成功の秘訣は献立の構成!
ちょっとした驚きをおり混ぜながらも張り切りすぎない献立←これを目指します。
① ほんの少しの驚きの工夫をした前菜を一品
② 作りおきのできる簡単な前菜を何品か
③ 季節の野菜の温かい料理
④ 少しパンチのある主菜 (秋冬は煮込み、春夏はオーブンで仕上げる料理)
⑤ シンプルなパスタの心積もり
剣先烏賊のプティポ
硝子器 菅原工芸硝子 木皿 藤村敬彦
★ | パスタはいつでも作れるよう材料と心の中の準備にとどめておき、お客さまの様子をみて臨機応変に。お客さまの好物がわかっていればさりげなく組み込む。食卓や器、食材に話題が盛り上がる要素を取り入れておく。 |
いつこんなことを心がけて献立を考えます。
今回のメニューは
・剣先烏賊のプティポ
→烏賊が大好きな方がいらっしゃるので 美味しい剣先烏賊使ったサラダを硝子のシュガーポットに盛りつけて
・トマトと空豆のサラダ 塩麹ソース
→話題の塩麹と季節の野菜
・山形・秘伝豆の浸し豆
→旅の大好きな私が東北で出合った郷土料理
秘伝豆の浸し豆
器 辻和美
・淡路島の新玉ねぎ・オーブン蒸し焼き
→無農薬無化学肥料の可愛いミニサイズの新玉ねぎを丸ごと
・香川のホワイトアスパラガスと久住のベーコンのグラタン
→この季節ならではのホワイトアスパラガス 久住のベーコンは1年前に予約するとびっきりの逸品
・仔牛の香草パン粉焼き
→香草パン粉をつけた仔牛肉をフライパンで焼いて下準備 あとは頃合を見計らってオーブンで温めるだけ
・とっておきトマトソースととっておきのシチリアのパスタ
→我家の常備品
・白ワインのババロアケーキ
→以前伝授したレシピをお客さまにリクエスト
+自家製ジェラートでコラボレーション これも会話が盛り上がる要素!
・・・とこんな構成でありました。
さてさて今月はこの献立の中から紹介しますね ほんとに簡単なので2品ですよ!
新玉ねぎ・オーブン蒸し焼き
器 市川 孝
photo by Y.F.
1. | 秘伝豆(青大豆)を洗ってたっぷりの水に一晩漬けてもどす | |
2. | 鍋に1の豆、たっぷりの水を注いで火にかけ、軽く沸騰している状態で10〜15分茹で、豆が浸るくらいにゆで汁を調整して塩で味を調える。 |
1. | 皮をむいた新玉ねぎを耐熱皿に並べ、オリーブオイル、塩、フレッシュタイムをちらし、大さじ1の水を加えてアルミホイルでしっかり覆い、180度のオーブンで柔らかくなるまで焼く。 |
レシピの紹介というには恥ずかしいほどのシンプルな料理だけれど味はとびきりです!ただしシンプルな料理は素材の吟味が肝心、ここだけは手を抜かないようにね!!
- 平山由香プロフィール
- 豆、雑穀、スパイス、野菜を使ったやさしくやわらかな味わいのレシピが得意。つくることで心がうるおう、食べる人の心と体がうるおう料理を目指し、食卓まわりのさりげない愉しみ方と共に提案している。
料理教室<キュイエール>主宰。神戸市在住
HP:http://www.cuillere-hitosaji.com/
blog:http://cuillere.exblog.jp/