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ウィンドウトリートメントを楽しむ

2010年12月01日更新

実際にカーテンを見に行きましょう<前編>

 もし貴方が「そろそろ持ち家を」「新築・増改築・リフォームしようかな」と思っていらっしゃるなら、どんな家にしたいかだけでなく、どんな部屋にしたいかも一緒に考えて見ましょう。最近の婦人雑誌にはインテリアの特集が掲載されていないと売上げが落ちる・・・と言われるくらいインテリアへの期待が高まっていると言われています。
 その具体的なイメージを得るために、住宅展示場やモデルルーム、リフォーム業者さんだけでなく、インテリアショップなどに日頃から興味を持ってもっと足を運んでみる事が大事です。カーテンは様々な所で販売されています。
 何処でどんなものを どのようにして売っているかが貴方の頭に入っていると、その中から ご自身は何を選ばれるか、インテリアのイメージが具体的になってきます。
次に、それぞれの特徴を記して見ましょう。

一、 百貨店
 最近、百貨店のカーテン売り場の特徴は、従来のように高級品からリーズナブルな、お買い求めしやすい商品まで広い価格帯の商品まで揃えていた路線から、全体的に高級化路線への変化が見受けられるようです。国内外の一流ブランドを取り揃え、カーテン売り場と高級家具や調度品は同じフロアーに売られている事が多く、トータルコーディネートの提案が受けられる事が魅力です。
 ただ、百貨店と言う煌びやかな空間で提案されたコーディネートの魅力がご自宅で忠実に再現されるかどうかは、少し冷静になって考えて見るのがよいかと、思われます。
高級化路線に伴い、価格ラインの見直し傾向があるとはいえ、プレステージブランドの導入に力を入れている店も多いようです。もう少し幅広い価格帯の中から比較検討されたい方は、様々なお店をご覧になることをお勧めいたします。
 百貨店という誰もがご存知のお店で高級品を購入すると言う行為には独特の気持ちの高揚感がありますので、そうしたブランド性に精神的な満足をお求めの方にはとてもお勧めできるところです。

二、 カーテン専門店
 カーテンを専門に扱っている路面店で、所謂カーテン屋さんです。服飾ブティックがそうであるように、カーテンの路面店にもそれぞれの個性、そのお店が前面に打ち出したいイメージやカラー、そのお店独自の販売体制があります。
 都心のファッショナブルとされる青山、赤坂、六本木などの地域に多いタイプで、珍しい「レア」な高級インポートのカーテンを提案するお店もあります。
「これを扱っているのは当店だけですよ」「これは当店のオリジナルインポートです」と言うようなスペシャルさ、入手の困難さ、希少性を強調するトークに心をくすぐられそうです。おしゃれさを強調される魅力的な品物も沢山あります。ただ、カーテンばかりは勢いでお買いになるのはお勧めできません。カーテンはお洋服と違い、毎日気分で着替えられるようなものではありません。
 ご自分が求めているタイプと先方の提案が本当に合致しているかどうか、いま一度冷静になってご検討される事をお勧めいたします。お店で目立って華やかで個性的なものに惹かれた場合は特に、ご自分のお部屋に長く掛けていて飽きないかどうかと言う視点で考えることも大切だと思います。
 それとは別に、なるべく広い価格帯のものを取り揃え、無難なお品を揃えていらっしゃるお店もあります。普通、カーテンとはたまにしか買わないものなので、「そもそもカーテンっていくらくらいするもの?」と言うお客様が飛び込みでお見えになっても対応できるお店です。ただ限られたスペースの中に総花的に品揃えされている場合もあり価格ラインやクオリティーを見極めるには最適なお店だと思います。
 どんな場合でも、注意しなければいけない事はお値引の話題が多いことです。お品の良し悪しよりもお値引を強調していらっしゃるお店は要注意かもしれません。

三、 家具販売店
 もともと家具屋さんですので、基本的には家具がメインのお店です。古くは家具をお求めのお客様に「カーテンをサービスします」と言うような「おまけ」的な位置づけもあったのですが、最近はトータルコーディネートの一環として、重要なアイテムになっています。特に大型家具店ではしっかりしたコーディネートシステムをお持ちでお客様には頼りがいのあるお店もあります。
 反面、派遣社員がおおいような家具店ではカーテンに対する専門家を置いていないところもあります。また、リーズナブルな価格を売り物にしていらっしゃるお店も増えていますが、価格だけに惑わされないというしっかりした、ご自分の考えが大切だと思います。

四、 量販店
 スーパーマーケットにおいてある商品は量産された既製品やイージーオーダーの商品が多いようです。この商品の特徴は、とにかくお値段が安く、手軽にお求めいただけるところに有り、ごく一般的な間取りの集合住宅には、お買い上げのその日に掛ける事の出来る手軽さがあります。イージーオーダーの商品も既製品の材料を利用するケースが殆どであり、縫製のレベルも既製品の延長線上にあります。これらとは別に価格訴求を売り物にしたオーダーカーテンも置かれていますが、専門スタッフが少なくコーディネートのご相談には余り期待できないと思います。
 このような事から、短期間のご使用目的やインテリアに余りこだわらない方には、よいお店だとおもいます。


ベッドルームをおしゃれなシースルーのレースで飾ってみました。
とても個性的なお部屋になりました。



モダーンを演出するパネルスクリーンです。
バトン操作で開閉するのが一般的です。
タペストリーとしても使われています。


モダーンな装飾レールに刺繍を施した豪華なカーテンとの組み合わせですが、
最近の価格はリーズナブルに変身しておりますのでトライしてみるのも良いでしょう。


【オーダーカーテン】 おすすめリンク
カーテン電子カタログ
カラーから選ぶコツ
よくある質問「オーダーカーテンとイージーオーダーカーテンの違い」



ウィンドウコーディネーター
上原誠
ウィンドウコーディネーター 上原誠

カーテンプラージュ 代表取締役社長
昭和30年、株式会社セルコン(旧近藤忠商事株式会社)入社。「インテリア先進国に学べ」と諸外国へ赴く。昭和64年、某大手百貨店の外商部向けに「お誂え専門」の会社、カーテンプラージュを設立。半世紀以上もインテリアの変遷を見てきた(自称)生き証人。
カーテン プラージュ http://curtain-plage.co.jp/

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