
2009年07月15日更新
調光すると変わることは?
「調光(ちょうこう)」という言葉を聞いたことがありますか。
「調光」とは、光を調節すること。つまり、明るさを調整したり、照明器具を部分的にON/OFFすることです。
では、光の明るさを調節することで、何が変化するのでしょう?
まずひとつは、光源の寿命です。
たとえば、白熱灯では10%の調光でランプ寿命は、約2倍。50%の調光でランプ寿命は、約20倍といわれています。
蛍光灯の調光は、インバーター式の蛍光灯器具で、2段階調光のできる器具が昔からありました。最近は約25%~100%の連続調光が可能な器具もあります。
そして、調光器に対応した電球型蛍光灯も発売されはじめましたが、リモコン式調光器などでは使用できないなど、まだ、制約があるようです。調光をためしてみるなら白熱灯のほうが手軽にできるかもしれません。
次に部分的な光のON/OFFができることによって、可能になることは何でしょうか。
たとえば調光をしていない空間は、単に全般照明と部分照明のON/OFFとなり、個々の照明器具の明るさを変更をすることはできません。しかし調光ができる空間では、ひとつの空間で数種類のシーンをつくることが可能になります。
では、その空間の変化をご覧いただきましょう。
まずは「全点灯」したシーンです。このシーンを基本として他のシーンと比較してみてください。(写真大)
次は「昼の光」のなかのリビングダイニングルームです。天井の掘り込み部分から壁へと漏れるやわらかな光が、窓から入る太陽光とともにさわやかな空間を演出しています。(写真左上)
そして「団欒」のシーン。天井からの光を減らし、掘り込みから壁へと漏れる光を消しています。しかし、絵にあてている光とカーテン照明、スタンド、ダイニングテーブルへの光は残しているので、重苦しく暗い感じにはならず、リラックスした空間になっています。(写真右上)
最後に「くつろぎ」のシーン。「団欒」のシーンとの違いは微妙なので間違い探しのようですが、カーテン照明が消えています。その1点が異なるだけですが、壁まわりの光が絵にあたる光のみとなり、人が座る場所の光が強調されています。(写真左下)
人は暗いなかでは、自然と光のある場所へと集まりますから、結果的に人と人の距離を縮め、親密な雰囲気となります。より落ち着いた空間で、日常の忙しさをしばし忘れ、ゆっくりとお話ができそうですね。
このように調光することによって、ひとつの空間で数パターンのシーンをつくることができます。ホームシアター専用の光を設定しても良いですよね。
調光するためには、「調光器」が必要となります。はじめから、ご覧いただいたように一部屋全体を調光するのは勇気がいるかもしれません。まずはスタンド用の調光器(3500円くらい)で、ご自宅のスタンドの光を調節してみてはいかがでしょうか。100%点灯している時、50%、20%などと手元で調節をして、空間の変化をお楽しみください。
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なお今回で、この連載も終了となります。
毎回、つたない文章をお読みいただきありがとうございました。
「光」のコトを少しでも身近に感じていただけましたでしょうか。
「光」は工夫次第で、空間を大きく変化させてくれる素材です。
どうぞ、積極的に「光」を楽しんでください。きっと新しい空間がうまれてきますから。
- ヤマギワ株式会社 広報室
新貝裕美 
大学の助手を経て、TLヤマギワ研究所に入社。その後、ヤマギワ株式会社の広報となり現在に至る。日々あたりまえのように使われ、ともするとその存在を気にとめることがない日もある光。その「光」には、実はいろいろな表情や力があることを伝えていきたいと思っている。
ヤマギワ株式会社 http://www.yamagiwa.co.jp


