
2009年04月22日更新
自然光はスゴイ!
自然界には、さまざまな光が存在しています。月の光や星のきらめき、空をさくような稲妻。そして、ふりそそぐ太陽の光。このいろいろな光のなかで、特に人間の生活や文化と密接な関わりをもってくるのが、太陽の光ではないでしょうか。
今回は太陽から発せられる光、自然光についてお話しします。
■ 「白熱灯」と「蛍光灯」も、実は自然光と同じ性質
太陽から放たれている光には、実は照明の白熱灯や蛍光灯と同じ性質をもつ2種類の光が含まれています。
白熱灯にあたるのは、物の形や質感を強調し、影をつくる「直射光」です。そして蛍光灯のように、ムラがなく影をつくらない拡散した光をだすのが、太陽から拡散して地表に到達する「天空光」という光。
これら、「直射光」と「天空光」によって構成されているのが自然光です。照明が空間を浮かびあがらせ、さまざまな表情をみせているのは、このように自然光と同じ性質を持つ光と影によるものだったのです。
■ 光の色味と心理面での影響
朝、昼、夕方と、同じ太陽から放たれている光ですが、時間によって色味が違うのはなぜでしょうか。ヒントは、太陽光が地表に届く際に大気を通過する距離にあります。朝夕は光が斜めに差し込むため通過する距離が長くなり、波長の長い赤がよく見えます。
逆に、真上から光が差し込む昼は大気を通過する距離が短いため、波長の短い青や紫も見えるようになり、すべての色が合わさった結果、白っぽく見えるようになります。
こうして見える光の色味(=色温度)は、私達に活力・やすらぎなどさまざまな心理的影響を与えます。
朝のめざめの頃はやわらかい光。昼は空の高いところから白いパワフルな光。そして、夕方はオレンジ色のホッとするような光。そこには、太古の昔から人類が慣れ親しんできた自然光とのリズムが背景にあります。たとえば、真昼の白いパワフルな光は、快活な空間を提供し、夕暮れのオレンジ色の光は、くつろぎの空間を演出してくれます。
次回以降は、このような光の色味の特徴を上手に取り入れた、照明によるよりよい空間づくりのお話をしたいと思います。

昼の光。全体に白っぽく見える

同じ景色でも光の色味によって印象が全く違う
- ヤマギワ株式会社 広報室
新貝裕美 
大学の助手を経て、TLヤマギワ研究所に入社。その後、ヤマギワ株式会社の広報となり現在に至る。日々あたりまえのように使われ、ともするとその存在を気にとめることがない日もある光。その「光」には、実はいろいろな表情や力があることを伝えていきたいと思っている。
ヤマギワ株式会社 http://www.yamagiwa.co.jp
