2013年08月05日更新
「ザ・パークハウス グラン 千鳥ヶ淵」販売価格は坪@800万円想定
アベノミクスによる株高を背景に、都心の高額マンション販売が好調に推移しています。通常の市場では、同じ億ションでも2億円以上の物件は動きが鈍いと言われています。ところが、今年に入ってからは1.2~1.3億円を対象とした高収入のサラリーマンや医師はもとより、数億円の住戸を買い求める富裕層が積極的だということです。
消費増税を控え、「5%のうちに」といった需要も見込まれているほか、再来年(平成27年)にはじまる相続税改正も少なからず市場に影響を及ぼしているのだとか。景況と税制改正の両面で、都心部のマンション販売に拍車がかかっているようです。
マンションメーカー大手の三菱地所レジデンスは、この春同社ラインナップの最高級ライン「ザ・パークハウス グラン」を発表。東京メトロ日比谷線「広尾」駅最寄りの「南青山高樹町」、同半蔵門線「半蔵門」駅最寄りの「三番町」と立て続けに供給し、この度同シリーズ第3弾となる「ザ・パークハウス グラン 千鳥ケ淵」を公開しました。
「ザ・パークハウス グラン 千鳥ケ淵」の主な特徴は、南東に千鳥ケ淵を臨む好立地とハイグレードな建物です。内堀通りに面していますが、住戸の開口部はすべて南東に展開するよう、設計されています。外壁には御影石を施しとともに、各層に大きく張り出した庇が、眺望を引き立てるとともに断熱性にも奏功するものと思われます。
構造は免震。昨今の高級マンションでは建物の規模を問わず、地震に強い免震や制振を採用するケースが目立ちます。こうしたトレンドにもれない例を言えるでしょう。販売は8月24日(土)から事前案内会を開始する予定。もとはオフィスビルがあった場所。好立地の住宅分譲に、現地看板を見ての問い合わせが多く、すでに200件近くに達している模様です。
さて、気になる価格ですが。現段階ではあくまで予定ではあるものの、相当インパクトのある設定になりそうです。販売予定価格は1.6億円~5.4億円。予定最多価格帯は2.7億円。坪単価換算で@800万円にも達するそう。アベノミクスの波に乗じようとしたわけではなく、「プロジェクトが始まった時点で希少性を高く評価してもらえる自信があった」(同社役員)ということです。
所在地 | : | 東京都千代田区三番町 |
交通 | : | 東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅徒歩7分 |
総戸数 | : | 73戸(販売戸数22戸) |
専有面積 | : | 72.26㎡~179.17㎡ |
入居 | : | 平成27年5月下旬 |
構造/規模 | : | 鉄筋コンクリート造地下2階地上14階建(免震) |
売主 | : | 三菱地所レジデンス |
設計・監理 | : | 三菱地所設計、竹中工務店 |
施工 | : | 竹中工務店 |
三菱地所レジデンスの最高級シリーズ
第1弾:ザ・パークハウス グラン 南青山高樹町
第2弾:ザ・パークハウス グラン 三番町
【参考記事】免震と制震の基礎知識<番外編>
「ザ・パークハウス グラン 千鳥ケ淵」外観と眺望予想図 画像提供:三菱地所レジデンス
- 『家の時間』主宰
坂根康裕 リクルート『都心に住む』『住宅情報スタイル』元編集長。ブログ「高級マンション TOKYO」。All About「高級マンション」ガイドも努める。著書に『理想のマンションを選べない本当の理由』(ダイヤモンド社)