2009年07月08日更新
今も昔も長寿命住宅を創り続けるスウェーデンハウス
国土交通省主催「長期優良住宅先導的モデル事業」の公募で2回連続で採択されたスウェーデンハウスの住まい。国が示す「いいものをつくって、きちんと手入れして長く大切に使う」というストック社会のあり方に合致した住まいである。
「一般的な住宅はスクラップアンドビルドが主流だった創業当時、弊社の住まいはオーバースペックと言われていました。しかし昨今、世の中に必要性と価値をご理解いただけるようになったと感じております」と同社 営業企画部 副部長 荒木一俊氏は語る。
構造材は、北欧の厳しい自然が長い時間をかけて育てた樹齢80年前後の木を厳選。「弊社が全責任を持って住まいを長持ちさせたい」という想いから、主構造部分や同社の特徴的な「木製サッシ3層ガラス窓」はすべて自社生産。窓は将来交換できるように、サイズなどの規格は設立以来変えていない。「スウェーデンでは住宅は100~200年持つのが当たり前です。後々メンテナンスできるように金物などの形状は100年も前から変わっていないのが多いです」。構造躯体はそのままに、必要なメンテナンスをすることによって、長く暮らせる住まいとのこと。
「家は窓から」と考え、窓性能の向上に力を入れる同社。天然木の温もり豊かな木製窓は、高い断熱性能を誇る。180℃回転する窓は通風量を調整しやすいだけでなく、掃除をしやすいというメリットを合わせ持つ。
都市型提案住宅「ヒュースプラータ」。都市に溶け込むモダンな外観。イメージに合わせて外壁パターンが選べる。
同社こだわりの「窓」から明るい光が部屋中に射し込むリビングダイニング。高気密・高断熱、調湿性豊かな空間で、快適な暮らしができそうだ。
また同社は、長寿命住宅を造ることで環境への負荷を減らすだけでなく、ISO14001の認証を全事業所で取得するなど環境負荷への改善に取り組んでいる。さらに、自然と共生する街づくりを推進。1980年北海道のスウェーデンヒルズでスタートして以来、茨城県のたつのこ邑など日本全国の様々な地域で街づくりを進めている。
高温多湿の日本の風土に合わせて十分に乾燥させたこだわりの天然木は、調湿効果はもちろん森林浴をしているかのような癒しの効果を発揮する。「そのせいか、特に小児科のお医者さまに興味を持っていただくことが多く、医院併用住宅を数多く手がけさせていただいています」(荒木氏)。子どものアレルギーや喘息、花粉症などが増えている昨今、小さい子どもを持つ世帯にも支持を得ているという。
高気密・高断熱な同社の住まいは、高い遮音性も発揮。この高い遮音性を、住宅が密集した都市部でプライバシーを保つために有効に活用した都市型提案住宅「ヒュースプラータ」を今年4月に発売。外観は都市の街並みになじむシャープな装いとし、内装もスタイリッシュな3カラーバリエーションから選べるという。
こだわりの基本理念は不変のまま、様々なニーズに合わせて進化している。
その他、維持管理を容易にするためヘッダー配管・ユニット配線を採用するなど、見えない部分も常に進化し続けている。また、建築後も50年間無料定期検診を行うなど、それらの価値を持続させるための努力も惜しまない。
「将来、住まい手が変わった場合でも、家自体の価値は変わりません。その価値を持続させるために、オーナー専用サイトを双方向情報ツールとして運用し、住まい手に住宅履歴情報とメンテナンス情報を開示する予定です(今秋より全戸運用開始予定)。長く持つ住まいだからこそ、住んでいただいているお客さまを大切にしたいと考えております」。中古住宅としても、高い評価を得られる住まいとなるだろう。
スウェーデンハウス株式会社 http://www.swedenhouse.co.jp