「ターゲットは30代半ばの新富裕層。洗練されたシンプルデザイン、本物志向の質感を好む、現代の都市に暮らす人を想定しています」とパナホーム株式会社 東京支社 蒲田営業所長 真貝茂氏。デザインに関心の高い世代に対応するため、建築家木下庸子氏と共同開発。重量鉄骨のスケールメリットを活かしながら、女性ならではの細やかな視点でプラン提案がなされている。

　まず斬新なデザインで目を引くのが外観。重量鉄骨構造だからできるワイドスパンを活かし、建物の間口いっぱいの大開口を実現。都市の狭小地においても十分な採光を得ることができそうだ。が、同時に気になるのが外部からの視線。「それを解決するため、視線遮蔽率の高いシェードスクリーンを開発しました。デザイン的にも街並みに調和するよう配慮しています」（真貝氏）。実際、部屋の中には大きな窓からたっぷりと陽が射し込み、街の空気を身近に感じることができるが、外に出て下から見上げると中の様子は分からない。気になるシェードスクリーンのメンテナンスも、勾配をつけることにより雨風で汚れが落ちるよう配慮されている。その他、オリジナルの外壁デザインや色彩を配し、エアコン隠蔽配管を採用するなど、細部にまでこだわったシンプルモダンで都会的なファサードだ。

シンプルでありながら個性をもった外観。開放と遮蔽を合わせ持ったシェードスクリーンで、採光とプライバシー保護という矛盾した課題を解決。

　内部は家事効率を高めるプランが提案されている。洗濯、乾燥、収納を一つのスペースにまとめたのがオープンワードローブ。「これは、洗う・乾かす・たたむ・しまうのうち、たたむ・しまう作業を省いて家事を効率的にした都市生活のための工夫です」（真貝氏）。室内物干しで天気を気にする必要がないため、忙しい共働き家族にはうれしいだけではく、廊下を利用することで限られた面積の住まいを効率よく利用できるというメリットも併せ 持つ。

　インテリアはモノトーンのコーディネートに、シースルー階段やイタリアデザイナー家具などを配置。開放感のある収納をいたるところに配し、独創性のある建具デザインを採用している。「今までにないような斬新なデザインと本物志向を追求しました」（真貝氏）。食べ物が美味しく見える照明の角度・位置など、細部にわたってこだわりを配した蒲田展示場内部。個々の住まいに対しても、ハードだけでなくソフトの面でも、設計、カラーコーディネーター、インテリアコーディネーターなどがチームとなって、細かいニーズに合わせた住まいを提案していくという。

　今年１月から発売された「アーキモード」。「来場者はターゲットに合った世代がほとんどですが、年配の方でも自ら求めるカタチがある人、こだわりが強い人には特に厚い支持をいただいております。時間をかけて、じっくりと住まい創りに取り組まれるお客さまが多いのも特徴のひとつ」（真貝氏）。重量鉄骨ラーメン構造だからこそできる約6.3ｍの大開口でこだわりの駐車場を創ったり、将来のライフスタイルの変化に合わせた可変住 宅にしたり、さまざまなニーズに応えることができそうな住まい。多様化するそれぞれの暮らし方に合った住まいが、これから完成するのが楽しみだ。

　今後パナホームが目指していくのは、環境に配慮した「エコアイディア」な住まい。「もちろんアーキモードも環境への取り組みがなされています。外壁タイルや窓ガラスには光触媒作用を活用した素材を採用。太陽光で汚れを分解し雨で洗い流すためメンテナンスが簡単なだけでなく、大気中の窒素酸化物を浄化する効果もあります」（真貝氏）。また、省エネルギー性能に優れたオール電化住宅を対象にした表彰制度「ハウス・オブ・ ザ・イヤー・イン・エレクトリック」／主催：（財）日本地域開発センター[主務官庁：国土交通省]において大賞を受賞するなど、実績も十分。これからも「環境」を視野に入れた、日々進化する暮らし方やニーズに合わせた住まい創出に期待したい。

アーキモード　オフィシャルサイト　http://www.panahome.jp/archi-mode/
パナホーム　蒲田モデルハウス　03-5480-5525

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