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住宅ライターの家づくり奮闘記

子ども室に本棚を据えたところ。まだちょっと余計なものがあちこちに散見されますね。

今年収穫できたゴーヤ。去年よりちょっと大ぶりなのが嬉しい。あとはパッションフルーツがちゃんと実ってくれれば嬉しいところ。

2012年08月22日更新

変化し続ける収納

 仕事部屋のエアコンが壊れ、強制的に節電生活に突入してから数週間が過ぎました。パソコンの熱がこもる中では心身ともにかなり消耗することが、あらためてよくわかりました。いちばん困ったのが、汗で机の上の資料がびしょびしょになることです。これでは仕事になりません。無理はしないことにしました。
 そこで戸を開けてリビングのエアコンを稼働させました。そして、その冷気を扇風機で仕事部屋に送り込むのです。これで33度にまで達していた室内の気温が29度まで下がりました。
 
 そんな今年の夏、一歩前進したのが2階の子ども室です。イケアで幅80cmの本棚を2つ買ってきて、長男の机の脇に据えました。ここには、教科書やノートのほか、絵本類、図鑑類など、手持ちのカラーボックスでは収まらなくなってきた本を並べることができました。上の段には子どもの手が届かないので、私と妻の本も入れることにしました。

 そしてこれまで使っていたカラーボックスは棚板を調整して、ランドセルやカバン、各種の学校の用具の置き場に。そしてこの機会に乗じて、使わなくなったおもちゃや絵本なども大幅に処分。ずいぶんとすっきりさせることができました。

 お盆や年末年始といったまとまった時間がとれるタイミングで、こうしてモノの整理ができるといいですね。所有物について、要・不要の分別を行うことで、現在の自分たちのライフスタイルを確認することもできます。

 あまり使わないモノって、意識からも消えて、持っていることさえ忘れてしまいます。それらの無意識下に沈んだモノたちをあらためて認識することで、ようやく「捨てる」という判断をくだすことができるのです。

 そのときにはすぐに捨てられなくても、いったん再認識できれば次の機会に思い切ることも可能になります。だからモノの存在や認識を忘れてしまう前に、再度、整理をしたほうがいいのでしょうね。仕事部屋の本棚もそろそろやらないといけないなあ…。

 とにもかくにも、夏が過ぎてくれないと、あまり「そのほかのこと」に手が付けられそうもありません。子どもの頃のように、遊ぶだけだったら吹き出す汗も気持ちいいのだけど…。

住宅ライター 渡辺圭彦

渡辺圭彦プロフィール
1970年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、扶桑社「新しい住まいの設計」編集部に勤務。その後、(株)ハウジングエージェンシーを経て、編集・制作会社へ。2004年よりフリーに。著書に「家づくりのホント~欠陥住宅にハマらない心得」(週刊住宅新聞社)など。2009年2月に自邸が竣工。
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