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住宅ライターの家づくり奮闘記

1階から階段を見上げたところ。階段から直接各階の居室につながるので、一体感が得られていいのですが、冷暖房の効率はあまりよくありません。2階から布などを垂らしてみようかと思っています。

土間で花火を満喫する子どもたち。どんどん成長して、我が家での過ごし方も変わっていくはず。うまく住まいのほうも対応させていければ、と考えています。

2011年08月17日更新

家族の成長と住まいの変化

 猛暑日が続いたかと思えば、気温が低下したり、台風が来たり。今年の夏はなかなか天候が落ち着きませんね。そんな状況にモチベーションを落としたのか、私の仕事部屋のクーラーがついに動かなくなってしまいました。年代物なので寿命と言えばそれまでなんですが…。まあなんとか扇風機と冷水シャワーで乗り切っています。

 今年の夏休みは下の子が3歳半を過ぎ、だいぶ体力がついたので、わりとアクティブに家族で出かけています。動物園に水族館に水道局の見学、双方の実家、そして横浜に1泊の観光。考えてみれば、下の子が生まれてから初めての泊まりがけの旅行でした。

 あらためてこれまでを振り返ってみると、家族が年齢を重ねていけば、生活のリズムや行動のパターンも変わるのだなあと実感します。最近は寝かしつけに付き合う回数が減り、日中もわりと放置しておいても、兄妹で勝手に遊んでいたりします。今は家族で過ごす時間が多くても、そのうち彼らのペースもできていくのでしょう。

 そんな家族の成長に対応するには、住まいのほうも手を加えていかなければ快適に暮らすことはできません。当面のテーマは、子ども室の整備ということになりそうです。

 現在は、10畳ほどの空間に適当に机とカラーボックス、おもちゃ箱を並べているだけ。床面を広く確保することで、子どもたちはそこへ好きなようにブロックや電車のレールなどを広げて遊ぶことができたわけです。
 しかし最近は上の子が図鑑や本などを欲しがるようになり、下の子が幼稚園で”作品”を持ち帰るようになってきました。これまでのカラーボックスでは収納量がとうてい足りません。これから先のことも考えると、そろそろきちんとした本棚が必要です。
 そして、大きな本棚を置くためには、おおよその部屋のレイアウトについても想定しておく必要があります。いちいち大きなモノを動かすのは、面倒ですからね(笑)。

「ここにこれくらいの本棚を置くとすると、机はこちらに置いて、ベッドはここに据えて…」。ただいま夫婦でプランニング中。近日中に家具ショップに足を運ぶことになりそうです。

 もうひとつの課題は、冷房の効率化。我が家は1階と2階が階段でオープンに連続しているので、1階でエアコンをかけても冷風がうまく居室に行き渡りません。そこで、2階と階段の間にスクリーンのようなものを垂らして、空気環境を1・2階で分断しようというわけです。何台ものエアコンを同時に稼働させるとブレーカーが落ちてしまいますし、とりあえずみんなの集まる1階だけでも効率よく涼しくさせることができれば、と。

 小学校や幼稚園がない分、そうしたことにも思いを巡らせる時間と余裕が確保できます。子どもの夏休みは、親にとっても重要な期間なのです。

住宅ライター 渡辺圭彦

渡辺圭彦プロフィール
1970年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、扶桑社「新しい住まいの設計」編集部に勤務。その後、(株)ハウジングエージェンシーを経て、編集・制作会社へ。2004年よりフリーに。著書に「家づくりのホント~欠陥住宅にハマらない心得」(週刊住宅新聞社)など。2009年2月に自邸が竣工。
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