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住宅ライターの家づくり奮闘記

植え替えからひと月経ったアサガオは絶好調。「緑のカーテン」にはあと少しといったところでしょうか。

今年の夏は涼しいですが、気温30℃を超えると、土間にビニールプールを出します。息子と娘は毎回飽きずに遊んでいます。

2009年09月09日更新

緑のカーテンで土間を彩る

しばらく間が空きましたが、梅雨どきから夏にかけての我が家は実に快適でした。外が少々蒸していても、家に入るとひんやりとした空気に包まれます。深い軒で直射日光を遮っているせいか、漆喰壁と無垢板の床が調湿してくれているせいか。  窓を開ければ風もよく通ります。「今日の風向きはこちらか」などと確認しながら、心地よく過ごせる場所を探して、ネコのように家のあちこちをうろうろしています。  パインの無垢板の床もほどよく温もりがあり、しっとりとした肌触りがたまりません。昼下がり、子どもたちと一緒に居間でごろごろしていると、この家を設計してくれた増井さんに大いに感謝したくなります。  さて、そろそろ自分でも何かやってみよう。以前からやりたいと思っていたのが、「緑のカーテン」。支柱にネットを張り、植物を絡ませて、カーテンのように土間を囲うのです。日当たりのいい土間なので、植物の成長も早いだろうし、それなりに目を楽しませることができればな、と。  仕事の合間にホームセンターに通い、プランターとネットと支柱、培養土を揃えました。さあ、何を植えようか。取りかかりが遅かったので、第一候補のゴーヤの苗はすでに園芸コーナーの店頭からはなくなっていました。妻と店先であれこれ検討した結果、アイビーとハツユキカズラ、リュウキュウアサガオをチョイス。なにしろ初めての園芸なので、丈夫そうで手間がかからないもの、というのが選択の基準です。  プランターの底に養生ネットを敷いて小石を詰めて土を入れて。ポットから苗を移し替えて。ついでに息子が幼稚園から持ち帰ってきたアサガオも植え替えて。 そしてそろそろひと月になりますが、アサガオは毎朝色とりどりの花をつけてくれました。リュウキュウアサガオもぐんぐん伸びて、大きな葉を茂らせています。アイビーとハツユキカズラはまだ環境に慣れていないよう。  最初は「来年のゴーヤに向けての予行演習だ」と思っていましたが、成育の様子を毎日眺めているとだんだん情が湧いてくるようで、少しずつインターネットや本で栽培方法を調べるようになりました。家を得たことで、趣味がひとつ増えたような気がします。  夏休みの土間は子どもたちの遊び場にもなっています。日中はビニールプールを出して水遊び。打ち水みたいなものです。夜には何回か花火をやりました。そのうちバーベキューでもやって、ご近所の人とわいわいやりたいなあ、というイメージもあります。  居心地がよくくつろぎの場となっている居間に対し、土間は我が家のレクリエーションの場として機能しています。もう少し落ち着いたらレンガで石窯を組みたいなあ。

住宅ライター 渡辺圭彦

渡辺圭彦プロフィール
1970年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、扶桑社「新しい住まいの設計」編集部に勤務。その後、(株)ハウジングエージェンシーを経て、編集・制作会社へ。2004年よりフリーに。著書に「家づくりのホント~欠陥住宅にハマらない心得」(週刊住宅新聞社)など。2009年2月に自邸が竣工。
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