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「三角の家の田中です」


三角の家のセルフビルドの様子。下地ボードの隙間やデコボコをパテで埋め、石灰クリーム(中央の缶)を塗って仕上げる


木枠の上にモルタルを塗って仕上げたキッチンカウンター。さすがにこちらはプロの仕事です

2010年04月21日更新

自分の家をつくるということ

こんにちは。家の時間の田中です。

 少し前の話になってしまいますが、先々月、久しぶりに三角の家が紹介された本が出版されました。

 「年収200万円からのマイホーム戦略」。
なんだかものすごいタイトルですよね(笑)。

 わが家を設計したM氏から「こんな取材依頼が来ています」というメールをいただいた時、果たしてこれはどんな主旨の本なのか?とかなり躊躇してしまったのですが、実際に取材を受け、出来上がった本を読んでみたら、なかなかおもしろいものに仕上がっていました。

 ここで紹介されているのは、三角の家を含めた3つの住まいのケーススタディ。
そのどれもが、一般的なマイホーム取得とは明らかに異質な経緯をたどっています。

わが家のように変形地を安く買い、建築家とローコスト住宅を建てるケース。
築42年の家を購入してリフォームし、古い家の味わいを日々満喫するケース。
中古一戸建てを、DIY初心者のご夫婦がセルフリノベーションしたケース。

 しかも、登場する住み手は皆、住宅建築に関しては素人も同然なのです。
共通しているのは「どこにもない自分達だけの家」を諦めずに手に入れた、ということでしょうか。
確かに多少の手間と根気は必要ですが、普通の人があきらめるほど高いハードルではありません。

 住み手自らが色々と調べ、時間をかけて動く。
自分たちの趣味趣向やライフスタイル、生活感覚にマッチした、愛着あるかけがけえのない終の棲家をつくり上げていく。
当たり前のようで、実はこれまで当たり前でなかったこうした家づくりのスタイル、
実はここへ来て少しずつ実践する人が増え始めています。

 出来合いの分譲住宅や不動産屋が勧める「万人受けしそうな当たり障りのない」物件、自分達に必要のない最先端機能がたくさんついた設備。
そんなこれまでのマイホームの常識になんとなく違和感を抱き、どうにかならないかと情報を集め、家づくりのパートナーを探す。この小さなこだわりが、後の大きな満足に変わっていきます。

 また、こうした家づくりをすると、一般的な住宅取得よりかなり費用を抑えることができますが、実現させるためには不動産に関する多少の(本当に多少で大丈夫です)知識が必要になります。

 なぜ、日本の土地や住宅は高いのか?
 この家(設備)は本当に自分に必要なものなのか?
 自分は本当はどんな住まいを「心地よい」と感じるのか?

 わたしの経験から言って、こうしたことを勉強するのは、かなり楽しい時間です。
考えれば考えるほど自分にとっての理想がハッキリし、かかる費用は逆に安くなるのですから!


 高度成長期のように次々に家を住み替えていくこともままならない現代では、家づくりが一生に一度きりになる方は多いと思います。
だからこそ、手に入れる経緯やつくる経緯にも大いに興味を持ち、とことん楽しみたいものです。

 家づくりは自分探し、とはよく言われる言葉。
世間で常識とされていることを一旦頭からはずし、自由な発想で住み手主体の家づくりをしてみませんか。

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