2010年01月20日更新
ひとめぼれの器
こんにちは。家の時間の田中です。
年明け早々、厳寒の中「武相荘」を取材で訪れました。
武相荘とは、昨年NHKでもドラマになり話題になった戦後日本の陰の立役者・白洲次郎と、骨董をはじめとした文化芸術を愛し、数々の名著で奥深い世界を綴った白洲正子の夫婦が移り住み実に魅力的な田園生活をおくった郊外の住まい。現在は一般公開されています。
築100年のボロボロだった茅葺き農家で自分達のスタイルを求めて手を入れながら暮らす様子は、後日「家について話そう」でご紹介するのでここでは割愛しますが、わたしのもうひとつの関心ごとと言えば...
館内に展示されている、正子さんが収集した数々の骨董(特に器)です!
骨董好きといっても、わたしはジャンク専門。
見る目には全く自信がないのですが、それでも年月を経てすっかり漆黒色になった太い梁や磨きこまれ黒光りする板張りの床といった農家ならではの豪傑な空間に、全くひけをとらない器の存在感には圧倒されました。
物を持たない暮らしをめざしているわたしですが、食器だけは気に入ったものを見つけると悩みに悩んだ末に購入してしまう...ということの繰り返しです。
いいもの、本当に気に入ったものだけを残し、少しずつ入れ替えを進めているところですが骨董の器は全て残留組。やっぱり思い入れが違いますね。
そんな中、久しぶりに(骨董ではない)ひとめぼれの器に出逢いました。
お正月に出かけた表参道ヒルズの「J.」で見つけた小鉢。
焼物ですが、鉄のようなざらりとした風合いと驚くほどの薄さ、持った時の生理的な気持ちよさにやられてしまいました。
菜の花のおひたしやぶた肉とごぼうの炊き合わせ、にんじんの白和えなど春の土の香りがする料理をちょっと盛るのによさそうですし、濃く入れた熱いお茶もおいしく飲めそう。即決でした。
ところで、いつも楽しみにしていて、このコラムでもご紹介した原宿・東郷神社の能美の市ですが、いろいろと事情があったようで先月で終了してしまいました(涙)
代替地を探しているようですが、いい場所が早く見つかるといいですね。
その前に、もう少し食器のリストラを進めないと。。

