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「三角の家の田中です」


三角の家では、友人や仕事仲間と一緒に「塗り壁隊」を結成し、家づくりに参戦。写真は吹き抜けに作業板を渡し、下地ボードの隙間をパテで埋めているところ


パテ埋めの翌週、「塗り壁隊」再び集結。最初はこわごわ、次第に大胆に、DIY用の漆喰をみんなで塗る、塗る、塗りまくる。とても味わいのある壁になった

2009年06月24日更新

家って何でもアリ!!おばさん3原則のススメ

 こんにちは。今日もあちこち情報収集に走り回っている田中です。

 先日、とある住設メーカーのwebご担当者さんとお話をしていた時のことです。
「ここだけの話、田中さんは、本当はどんな家づくりがベストだと思っています?」と、訊ねられました。
 少し考えてから、私は「人それぞれです」と答えました。

 家づくりに携わっている人のお話を聞くと、明らかにミスマッチだなと思える組み合わせが時々あり、残念に思います。

 設計事務所にハウスメーカーのカタログを持って「これと同じ家を建ててくれ」という人。逆に、ハウスメーカーに規格外の特殊な仕様をたくさん注文し、コストが跳ね上がってしまった人。作り手と住み手の意思疎通、感覚の共有がうまくいかず、訴訟問題にまで発展してしまう人。

 どうしてこのようなことが起きるのでしょうか。
 私は、家づくりにはさまざまな方法があり、人それぞれ相性が異なるということを、住み手が知る機会がほとんどなかったことに、大きな原因があるように思います。

 住宅は大きいし、複雑だし、お金がたくさんかかる。だから、プロに任せたほうがいい・・・。確かにその通りなのですが、プロもそれぞれ得意不得意があり、住宅に対する感性も違います。そして、皆さんの望む暮らし方を100%理解しているわけではありません。

 大きいから、お金がかかるからこそ、住み手は相手に考えや希望をぶつけて、納得いくまで話し合うことが必要になります。素人だとからとひるまずに口を出し、時には自ら家づくりに参加する位の関わり方をするためには、専門知識とはいかないまでも、住まいづくりのさまざまな方法を知っておいて損はありません。

 私が家を建てることになった時、こんな考え方はいいな~と建築家・M氏に伝えたのは、建築史家・藤森照信東大教授の自邸「タンポポハウス(http://tampopo-house.iis.u-tokyo.ac.jp/fujimori/work2-1.html)」でした。藤森氏がつくる作品はどれも、世の家づくりの常識を軽々と超越したものばかり。素人の強引ともいえるセルフビルドを多用した、どこかユーモラスな太古の家のような外観が印象的で、「家って何でもアリなんだ!」ということを、いつも私にガツンと教えてくれます。

 これほど過激なものは無理だとしても、「あ~ここまでやっても大丈夫なのね」とか、「住むのは大変そうだけど、ちょっと楽しそうだな・・・」というのがわかるだけで、少し家づくりに対する先入観が薄まってきませんか?

 私たちがなんとなく「家ってこういうものだ」と思っているもの。それは大抵の場合、供給側の発想や都合でつくられていることが多いのです。全ての平均値をとったような、最大公約数的な住まい像は、合成して作られた美人像のように深みや味わいがありません。

 どうせ見るなら、実際に人が住んでいるリアルな住居を、できる限り見学することをおすすめします。そして、最初から「私は一戸建て」「マンション」と限定せず、いろいろな住まいのあり方やかたちを見てみること。実際の空間に身を置くことで、固定観念が少しずつ崩れ、自分が本当に求めている要素が次第にわかってくると思います。

 家の時間でも、さまざまな形の住宅や住み方をご紹介していますが、ご相談いただければ見学が可能なところがあります。ご興味のある方は直接お問い合わせいただくか、こちらでご相談ください。

 自分にぴったりの住まいを手に入れるのに、「好奇心旺盛」「すぐ人に教えてもらおうとする」「とりあえずダメモトで言ってみる」のおばさん3原則は、かなり効果的です(笑)。

「こんなことができるのでは?」という嗅覚を養い、住まいの情報を読み解くリテラシーを身につけるひとつの手段として、これからも『家の時間』をどんどんご活用いただければと思います。



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