2009年04月01日更新
家の時間に辿り着いてくださった皆様へ
昨年7月31日に創刊した「家の時間」が、この春はじめてリニューアルしました。トップページはガラリと変わり、新しいコーナーの予告もちらほら。「おっ」と、思っていただけたら嬉しいです。今回のリニューアルを機に、読者の皆さんとお話ししたり、自分らしい住まいと暮らしを見つけるための具体的な行動を起こす機会を、たくさんつくっていけたら、と思っています。メルマガアンケートもスタートしますので、ぜひ会員登録して、いろいろなご意見をお聞かせください。
今回は、「家の時間」が誕生した背景について、少しお話しします。
6年前に家づくりを思い立ったとき、わたしが最も困ったのが「ほしい情報はどこにいけば見つかるのか?」ということでした。知りたかったのは 「自分がこれからずっと楽しんで暮らしていける住まいは、どんな種類のもので、どうすれば手に入れることができるのか」で、個別の物件情報でも商品情報でもなかったからです。
マンションでも一戸建てでも賃貸でも、自分にとって「いい家」なら形態には特にこだわらないのに、住宅関連情報はなぜかその部分がすっぽり抜けていて、情報はカテゴリー別にやたらと細分化。一体どこから何を手がかりにすればいいのか、さっぱりわからず途方にくれました。
「戸建 VS マンション」 とか
「賃貸 VS 持ち家」 などの特集はよくありますが、わたしは
「いい戸建て VS いいマンション VS いい賃貸 VS いい中古(リフォーム含め)」
で、まずは比較させてほしい!!と強く思ったのです。同じような感想を持たれた方は、案外多いのではないでしょうか。
同時に、人が豊かな気持ちで暮らしていくためには、おいしいものを作って食べたり、音楽を聴いたり、美しいものを眺めたり、気持ちいい場所でゴロゴロと読書をしたり、時々昼寝を楽しんだりする、といった生活の質をあげる工夫が絶対に欠かせません。だから住宅のサイトといえども、家の機能や性能の話だけでなく、"暮らし方"に対して参考になる話がもっといろいろあればいいのに、とずっと不満だったのです。
そうこうしているうちに、紆余曲折の末三角の家は建ち、ご縁があってリビングジャーナリストの中島早苗さんが取材にやってきました。中島さんも、作り手(売り手)と住み手(買い手)が持つ情報の内容や量のギャップに、ずっと疑問を抱いていた方。ふたりでいろいろ話しているうちに「どこにもないなら、自分たちでつくっちゃおう」と誕生したのが、「家の時間」なのです。
創刊以来、名刺入れがいくつもパンパンになるほどたくさんの方にお会いし、貴重な意見や感想をいただいています。「利便性だけが豊かさではない」「住み手が主役になる家づくりがこれからのスタンダードになる」という家の時間の考え方に対し、予想外に好意的だったのが、かつてのわたしが"ほしい情報が見つからない"と言っていた、当の住宅関連企業の方々でした。応援します、一緒に頑張りましょう、とのたくさんの励ましの声に、「住むこと」のパラダイムが大きく変わりつつあることを実感しています。
読者の方からも、折に触れさまざまな言葉をいただいています。この場をお借りして御礼申し上げます。本当にありがとうございます。最も多かった反応は、手前味噌ですが「こういうサイトがずっとほしかった」というもの。ご自身の住まいに対する思いを、熱く語ってくださる方もいらっしゃいます。家は誰かに与えられるより、自分で手に入れ住みこなしていくほうがずっとおもしろい、ということを、皆さんのコメントを通じて改めて確認しています。
人が、住まいに求める要素はそれぞれに違いますし、家族のかたちも異なります。家の時間では、これからもさまざまなかたちの住み方、暮らし方をお届けしていきたいと思っています。
住み手の数だけ "いい家"が生まれるような世の中になればいいな。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

