2011年09月14日更新
元気に!いっしょに!再スタート!
那須といえば「牛」!(唐突ですが…)酪農が盛んな那須では牧場が多い。
牧場と一口に言ってもそのスタイルはさまざまで、ホルスタイン(乳牛)を飼育し搾乳を行っている牧場、黒毛和牛(肉牛)を肥育し、出荷している牧場から乗馬体験や乳搾り体験ができる観光牧場まで。
牛に限らず「アルパカ牧場」なんていうのもあります。
うちの目の前のお宅も黒毛和牛を肥育している牧場です。
素楽周辺を車で走れば、あっちにも牧場こっちにも牧場で人間の数より牛の数の方がはるかに多いのです。それもそのはず、うちはもともとは牧草地だったところに建てられていますし。
今回はその数ある那須の牧場の中で2009年にオープンした「森林ノ牧場」をご紹介しましょう。
大震災以降は休業を余儀なくされていましたが、7月22日より週末のみの営業で再オープンしました。
大震災以降に代表取締役社長に就任された山川氏は、一時は牧場の再開をあきらめた時もあったそうですが、ある光景が彼を決心させました。その光景とは大震災の直後、地元のほとんどの商店がシャッターを下ろす中であるパン屋さんが一軒だけ開いていたそうです。その光景を見て、とにかく今ここで自分に与えられた仕事をやり続けていくことに意味があると思った。だめだったらまたその時に考えようと。
こちらの牧場の特徴は8haの広さの森の中に自由に放牧されているジャージー牛と併設する素敵なカフェ。それにここで作られている乳製品はとてもおいしい。
大震災以降、牛の放牧ができないため一部のジャージー牛は現在別の場所の牛舎で飼育されていますが、子牛数頭は牧場でのんびりと放牧されています。生まれた時から人に慣れさせていると人なつこい牛になるんだとか。
確かに私が行った時も子牛たちはすぐに私の近くまで駆け寄ってきてくれました。かわいいー。
そんな子牛たちに向かって山川氏は「あなたたち、もう少しいい顔しなさいよおー」と雨上がりで顔の汚れていた子牛の顔を自分の手で拭きながらまるで幼稚園の園長さんが幼稚園児たちに言うみたいに言ってたのが印象的でした。そして「ホルスタインと比べて小柄なジャジー牛は大人になってもみんな顔がかわいいんです。だから飼っています(笑)」とも。
一頭一頭それぞれに名前が付けられた子牛たちは、人間の愛情をたっぷり注がれて、那須の自然の森の中で元気にすくすくと育っています。
- 堀田はるみプロフィール
- 東京都出身。日本ハウズィング(株)に10年勤務後、大和ライフネクスト(株)(旧(株)コスモスライフ)に5年勤務。在職中に宅地建物取引主任者、管理業務主任者資格取得。2003年宿の開業とともに栃木県那須町に移住。現在は那須の大自然を楽しみながら夫と犬と暮らす。
ハンドカットログハウスの宿「素楽」sora:http://www.ayado.com/