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那須とログハウスの風景

フィールドセンターは地元の八溝杉と芦野石を使った開放感のある建物

出発前にコースの説明と注意事項を受けます。

インタープリターは様々な小道具も使いながら、楽しく自然を説明してくれます。

熊の爪跡の残る木。ちょっと分かりずらいですが、ちょうど木の真ん中辺りに黒い爪の跡があります。

皇室方の休憩所として現在も使われている「清森亭」。写真のブースで天皇皇后両陛下がご休憩になり、その右側がお付きの侍従の控え場所。実際に同じ場所に座ってみると「なるほど」と思うことがあります。

2011年07月13日更新

山ガールデビュー!?

みなさんはもう「那須平成の森」をご存じですか?

これまで「那須御用邸」敷地内だった一部が今年5月22日より「那須平成の森」として一般開放されている。

総面積は560ヘクタール(東京ドームの約120個分の広さ!)。
この森は、大正15年に「那須御用邸」が建設され、域外からの人や物の出入りも限られていたため、外来生物の影響もほとんど受けておらず、手付かずの自然が山の中腹に広がっている。
また、昭和天皇は那須の自然をこよなく愛し、できるだけ自然のままで手をかけないようにとのご意向があったそうだ。

先日、この「那須平成の森」にハイキングに行ってきた。
うちからは車で20分程山を登っていき、標高1000メートル。
いつも見ている那須連山が一段と近く大きく雄大に目の前に広がる。
山に住んでいながら、ハイキングやまして登山などしたことのない私だが、山は天気が急転したり、気温が低いので夏でも低体温症になったりすることがあるのは知っていた。雷雨にあう可能性も高い。
そんな理由で用意周到、完全防備で行ったのだったが、、、
周囲を見渡すとわりと軽装な人達も目につく.。「まあ、山歩きしない人も来てるだろうし。」と思っていたら、フロントで「傘は引っかかったりして危ないので置いて行ってくさい。レインウェアーをお貸しします。」と言われていた軽装の女性がいた。
また、出発前の注意事項では「森を歩くと暑くなりそうなのですが、がんがんに歩くわけではないし、むしろ寒くなります。」と言われた。でもなんせこっちは山登り用完全防備用意周到、大丈夫だもん。
しかし結局この日は雷雨はなく、梅雨の晴れ間の眩しくキラキラとした木漏れ日が森中に広がり、気温が上がった。
おかげで私は、途中で着ていたヤッケを脱ぎ、シャツを脱ぎ、ということになり、軽装の人達と結局同じ恰好になった。持参した水筒の熱いお茶は最後まで飲むことなく他の方からいただいた冷たいお茶がおいしかった。
山登り用完全防備用意周到は返ってお荷物になってしまったのだ、、、

私が歩いたのは約3時間半のハイキングコース。
インタープリターと呼ばれるガイド付きのコースで、予約でいっぱいの人気のエコツアーだ。(事前予約が必要、参加費大人3000円、子供1800円)
ガイドウォークしか入ることができないこのエリアは、川の音と野鳥のさえずりと早鳴きのセミの声と時々聞こえるキツツキの木をたたく音が森の中に木霊し、静寂に包まれている。またブナの大木やツキノワグマが木に登った跡があったりと自然の森そのもの。インタープリターの解説も私達を飽きさせることなく、なるほどとためになる。
なにより自然は私達に元気を与えてくれる!

ということで、折角山に住んでいるのに、山ガール(ガールではないけど)にならない手はないでしょと山に目覚めた(?)私。翌日は早速アウトドア専門店に入っていったのである。

みなさんもこの夏、森へ遊びにきませんか?

『素楽』sora おかみ 堀田はるみ

堀田はるみプロフィール
東京都出身。日本ハウズィング(株)に10年勤務後、大和ライフネクスト(株)(旧(株)コスモスライフ)に5年勤務。在職中に宅地建物取引主任者、管理業務主任者資格取得。2003年宿の開業とともに栃木県那須町に移住。現在は那須の大自然を楽しみながら夫と犬と暮らす。
ハンドカットログハウスの宿「素楽」sora:http://www.ayado.com/

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