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食から五感美を

天草の風景と特産の塩

夕日を眺めて露天風呂とテラスの朝食

五島の特産物

五島の風景

2015年07月29日更新

素の大切さ 九州のオススメの素

2015
梅雨も明け、夏本番。既に夏休みの旅行は終わった方も、これからの方も、また行く方も九州の阿蘇以外でのオススメスポットをお知らせします。

まずは天草諸島です。天草諸島は、九州西部の熊本県と鹿児島県の一部にまたがる諸島です。北は有明海、東・南東は八代海(不知火海)、西・南西は東シナ海の天草灘に囲まれています。漢名は苓州・苓洲(れいしゅう)。天草を甘草(かんぞう、あまくさ)にかけ、その漢名「苓」からとっています。
上島(かみしま)と下島(しもしま)、または天草上島と天草下島を主島としています。下島の面積は574.01km2あり、本州など主要4島を除く日本の島では8位の面積を有し、上島、長島、大矢野島、獅子島、御所浦島がこれに続きます。

かつてキリスト教(カトリック)の布教が広がり、キリシタン弾圧や島原・天草の乱などの悲劇もあったことから、キリシタンの島として知られ、現在も3か所のカトリック教会が存在します。

熊本県の宇土半島先端から、大矢野島・天草松島を経て上島に至るルートは、1966年(昭和41年)に開通した天草五橋でつながっており、「天草パールライン」と呼ばれています。夏のピーク時には観光・海水浴などで自動車の通行量が1日平均2万5000台にも上り混雑します。上島と下島とは、天草の中心地・本渡の近くにある、幅約100m、長さ約3Kmの細長い海峡「本渡瀬戸」によって隔てられています。ここも1974年(昭和49年)に開通した天草瀬戸大橋と 本渡瀬戸歩道橋で結ばれています。
また、鹿児島県に属する長島と九州本土の間にも黒之瀬戸大橋が架かり、自動車での往来が可能です。

海に囲まれた天草も九州本土と陸路で結ばれる一方で、海上航路は次々と数を減らしています。そして、地域高規格道路の候補路線「島原天草長島連絡道路」においては島原と天草間および天草と長島間の架橋が計画されています。

また、この天草諸島の内の通詞島(つうじじま)にはソルトファーム製塩所があります。ここで生産されている塩はおすすめの逸品です。

塩はお料理の基本であり、万能調味料の一つです。ミネラル豊富な塩は素材自信のうまみを引き出し、また栄養素の効果を上げる機能も有りますので、食において無くてはならないものです。このソルトファームでは、沖合250mの海水をくみ上げ、丁寧に天日や釜で乾燥させて精製され、ミネラル豊富な美味しい塩が出来上がります。天草に宿泊するなら、温泉旅館「五足のくつ」をおすすめします。露天風呂付きのお部屋からのサンセットは、きっと旅の思い出になることでしょう。

つぎに、五島列島(ごとうれっとう)です。九州の最西端・長崎港から西に100kmに位置し、北東側から南西側に80km(男女群島まで含めると150km)にわたって大小あわせ140あまりの島々が連なります。全島が長崎県に属し、人口は約7万人で、自然海浜や海蝕崖、火山景観など複雑で変化に富んだ地形で、ほぼ全域が西海国立公園に指定されるなど豊かな自然景観を有しています。島々には多くのカトリック教会が点在し、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録を目指す取組みが進められていて、五島観光のひとつとして注目されています。昭和時代には、東シナ海で操業する漁船団の先端基地として栄えました。近年漁獲高は減少しているものの、いまも漁業が重要な産業であり、海産物が名物です。

「五島列島」とは学問的な呼び名であり、会話の中ではあまり使われません。地元や九州地方では単に「五島」と呼ぶことが多いです。五島列島は長崎県に属し、九州西端の長崎県本土の西に位置し、北東側から中通島、若松島、奈留島、久賀島、福江島の五つの大きな島などからなります。長崎県には非常に多くの島がありますが、五島列島は多くの島々が本土や他の島とは少し離れた位置に密集しており、「五島」と総称されるまとまりを形作っています。島々は連なった山々が海に沈み高い部分だけが残って溺れ谷となった複雑なリアス式海岸線をもつ地形です。

五島列島は北東から南西に長く伸びているため、全体を大きく二つに分けて、五島最大の福江島を中心とする南西の島々を「下五島(しもごとう)」、2番目に大きな中通島を中心とする北東部を「上五島(かみごとう)」と呼ぶこともあります。

この五島のオススメ食材はアゴ出汁の素ですね。アゴの煮干しは上品でスッキリとした甘味と独自の旨味がある出汁がとれます。アゴとは飛魚(トビウオ)のことで、 主に九州北部(東シナ海沿岸)から中国地方北部(日本海沿岸)にわたり、飛魚をアゴと呼んでいます。アゴ出汁にも色々ありまして、 焼いたもの、煮干しにしたもの、 粉にしたもの、紙パックに入ったもの等があります。基本の使い方は、水に浸してから使用します。半日ほど浸すと黄金色のダシが出てくるので、弱火にかけます。湯気が出てダシの香りがしたら火を止め、10分程置いてからアゴを取り出します。出汁をとる際、煮れば煮るほどよく味が出ると誤解されている方がいますが、出汁は80℃以上になりますと臭みやえぐみが出てきます。アゴ出汁に限らず、煮干いりこも同じです。必ず水から浸しておいて、弱火にかけ、湯気が出て沸騰する前に火を止めて、しばらくそのまま置いてから、アゴを取り出してください。

そして、このアゴ出汁で作った汁で五島手延うどんを食べると食欲減退の夏にはのど越しも爽やかで食も進むようになるでしょう! 五島手延うどんのご購入は、産直通販サイト「五島マルマス」でどうぞ(五島の特産品が沢山ありますよ)。

豊菜JIKAN」では、九州、阿蘇の恵みをより多くの方々に感じていただけるよう阿蘇で採れた作物を中心に、野菜ソムリエがセレクトしたお野菜を多数取り扱っています。食は、体の内側から健康に直結する大切な要素です。ぜひ一度、阿蘇地域の恵みをご体感いただければと思います。



株式会社ジカン 代表 小森谷 正

小森谷 正プロフィール
食品取扱いを営む実家に生まれ、小さい頃から食に興味を持って育つ。大学時代はファッション研究サークルで主将を務め、卒業後は大手不動産グループで住宅企画に携わった。これまでの経験から衣食住の相談サービスを手掛けるライフスタイルコンサルティング会社株式会社 ジカン(又はJIKAN)を立ち上げた。まずは「食」に関する通販サイト「豊菜JIKAN」をスタート。

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