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食から五感美を


鯛生金山とトマトとゆず


白川水源と吉見神社


長湯温泉とスイートコーン

2015年06月24日更新

阿蘇の恵み⑥ 阿蘇周辺の行きたい場所②

6回目を向かえる阿蘇の恵みですが、阿蘇に関するコラムは今回で最後となります。今年の夏休み旅行に是非、阿蘇周辺へ行ってみてはいかがでしょうか?

九州は今年も異常気象となっているようですが、これも少なからず地球温暖化の影響があるのでしょうか。自然を大切にして、生活することは心地よいものです。自然に囲まれた阿蘇はそれを感じられるおすすめの地域です。今回も、前回に引き続き阿蘇周辺のおすすめのスポットをご紹介いたしますので、旅行計画の参考などにしていただければ幸いです。

緑あふれる山深い津江山の一角の鯛生で金鉱石が発見されたのは明治27年。以来、約80年間、この鯛生金山の地は、黄金を求めた人々によって様々なドラマが繰り広げられました。昭和初期、全盛期の鯛生金山坑道の総延長は110km、地下500mにも達する竪坑が5本も掘られ、東洋一の金産出量、従事者3000人を抱える大金山となりました。

昭和47年に閉山された鯛生金山は、昭和58年「地底博物館鯛生金山」として蘇りました。約800mの観光コースは、実際に掘られた坑道を歩きながら、当時使われた機械や、人形等を使って、採掘の歴史等を再現しています。また、地の底に吸い込まれそうになる500m以上の第一竪坑を上からのぞき見ることも出来ます。坑内の気温は年間を通して約14度、夏は涼しく、冬は暖かく、いつでも快適に観光できますし、もちろん雨の日も安心です。そして訪れた際にはぜひ、砂金採りにもチャレンジしましょう!黄金の魅力にとりつかれたゴールドラッシュの時代から、「パン(砂金採りのお皿)」を背中に、ライフル銃とテントをもってさまよい歩く男達、そんなロマンを感じさせてくれる砂金採りの体験はとても人気があります。始めは面倒くさがっても、砂の中から「黄金色の砂金」が出てくればもう夢中になります。

ここは、大分県日田市中津江村、大分県の西南の端にあるため、熊本県、福岡県に接する三県境の村です。今は市町村合併によって、日田市中津江村になりましたが、津江山系県立自然公園内にあり、杉の日本三大美林に数えられる日田杉の産地でもあります。典型的な農山村のため、豊かな自然の恵みに多彩な農産物が特産品として生産されていました。特に、椎茸、ワサビ、お茶、ユズ等は、地の利をいかした自然の恵みに、生産されています。生産量が他の産地に比べて少ないため、産地としての知名度があまりありませんが、産物の質は、非常に高く、「知る人ぞ知る」名品がそろっています。そして宿泊施設としては、標高550m、鯛生の山々と四季の彩り豊かな自然に囲まれた静かな場所に「鯛生家族旅行村」があります。春は新緑、夏も涼しく、秋には紅葉、冬はしんしんと降る雪の中、一年を通して楽しめる旅行村です。

熊本市内を流れる一級河川「白川」。その流水のほとんどは、上流域の阿蘇カルデラに降り注いだ雨や湧水を集めたものです。中流域に降った雨は地下に浸透するために、白川にはほとんど流れ込まないのです。つまり、白川を流れる水は阿蘇カルデラの水といっても過言ではありません。阿蘇カルデラは阿蘇谷の黒川、南郷谷の白川がカルデラの入口で合流したものです。この白川の最上流部で忽然と水を吹き上げているのが白川水源です。毎分60トン湧き出る水は湧水地からすぐに幅5mほどの川となり、膝までつかるかと思われる流量で流れていきます。自薦他薦にかかわらず「日本一」と名乗る名水は日本各地に数箇所あるようですが、白川水源の水質は問題なくその中でも筆頭クラスと言えます。もちろん、熊本名水百選の一つでもあると同時に、環境庁選定「日本の名水百選」にも選ばれており、14度に保たれた湧水は、軟水で飲みごたえ軟らかく、やはりおいしいです。
このような豊かな湧水により、古くから水に対する信仰があったようで、水源地横の白川吉見神社に「みつはのめ神」という水神様が祀られています。白川吉見神社には、高森草部吉見神社の主神である国龍神も祀られていますが、おそらく水神信仰の方がより長い歴史を持つと思われます。白川吉見神社の境内にある白川水源に是非行ってみて、源泉を飲んでみてはいかがでしょうか。

長湯温泉は、もともと湯原温泉といっていました。湯原温泉の歴史は「風土記」の昔(8世紀半ば)に、『二つの湯の川あり、神の河(寒川、のちの芹川)に会えり』と記されているその「湯の川」にさかのぼると考えられています。長湯温泉は、大分県久住山系の東のふもとにある直入町(大分県竹田市)にあります。古くは岡藩主中川久清公などに愛され、藩主・藩士の湯治に認められていた古い温泉地であり、現在では、代表的な温泉療養地であるドイツ・バードクロチンゲンと姉妹都市を結び、飲泉所・建物などのデザイン・ドイツワインなど町のいたる所でドイツ文化を感じることができます。

長湯温泉は血行を促進するため、神経痛や心臓病に効き、また、飲めば胃腸の働きを活発にするので、胃腸病や便秘に効果があると言われています。ほとんどの施設が独自で源泉を持っているため、それぞれ含有する物質が異なり湯質・色などが違います。炭酸ガスは大部分が水と結合し、重炭酸イオン(炭酸水素イオン)になります。これが、老化や病気の元凶であるいわれている「活性酸素」の動きを妨げる働きをし、血液の酸化を防ぐと言われています。美容効果や老化を抑えることになるのです。また炭酸ガスの気泡が血液に入ると、血液中の二酸化炭素は上昇し、マラソンや激しいスポーツをした直後のように酸素不足になります。しかも炭酸泉入浴時の体温の上昇は普通の水の2倍以上の早さですから、ぬるいお湯でも体温を上昇させることから、①汗をかきやすい、②エネルギー代謝量が大きい、③湯冷めしにくくよく寝られる、④心臓に負担をかけずに長湯できる、⑤ダイエット効果もあります(飲泉は胃の中でガスが膨れる為、満腹感が得られるため)。のんびりと自然の中を散歩しながら、肌に合う温泉を探してみるのもオススメです。

そして、竹田市の夏といえばTV番組「ザ!鉄腕!DASH!!」でも紹介されたスイートコーンです。糖度が高く(約18度)竹田市へ行って採りたてを生で食べるのが最高です。

豊菜JIKAN」では、そんな阿蘇の恵みをより多くの方々に感じていただけるよう阿蘇で採れた作物を中心に、野菜ソムリエがセレクトしたお野菜を多数取り扱っています。食は、体の内側から健康に直結する大切な要素です。ぜひ一度、阿蘇地域の恵みをご体感いただければと思います。


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