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BOOK REVIEW一覧

  1. 2013年07月17日更新

    和モダンvol.2 新時代の家づくり

    和モダンvol.2 新時代の家づくり

    新建新聞社
    2,200円(税込)

    日本建築は実に「機能的」にできているなぁとつくづく感心する。深い軒は夏には日ざしを遮り、冬は陽光を受け入れるよう計算されており、引き戸を開け放てば広さの調整も自由自在だ。本書は、昨今見直されている現代和風建築の事例を多数紹介。前述のようなセオリーやディテールに倣ったものから全く新しい解釈による設計まで、多種多様な「和モダン」スタイルを見ることができる。建築だけでなく、知っているようで案外知らない、和モダンテイストに合う照明やキッチン、浴室などの紹介もある。環境問題が大きな関心事になっている今、日本の気候風土に合う和風建築の良さを再確認してみてはいかがだろうか。

  2. 2013年06月26日更新

    映画的建築/建築的映画

    映画的建築/建築的映画

    春秋社
    五十嵐太郎 著
    2,200円(税別)

    映画好きの建築家は多いが、これは片思いであり、逆はそうでもないらしい。なぜなのか?本書ではさまざまな名画を題材に、映像メディアにおける建築の本質を紐解く。「映画に登場する”懐かしい空間”は、実際は緻密に計算された、どこにも存在しない建築」「実在する建築も、映画のテーマを増幅させるシンボリックな装置として記号化」「建築家は竣工直後の写真を好むが、映像クリエイターは徹底したエイジング(古く見せるための処理)を施す」など、リアルと虚構の狭間である映像表現にとって建築は重要なトリガーであることを、豊富な事例を引き合いに出し解説している。小津安二郎、三谷幸喜、宮崎駿の一連の作品から、「さくらん」「ツインピークス」「東京タワー」「三丁目の夕日」「新世紀エヴァンゲリオン」まで多種多様な映画の制作現場を裏側から知ることができる。

  3. 2013年06月18日更新

    「和」の小住宅 PART2 25の和のかたち

    「和」の小住宅 PART2 25の和のかたち

    ワールドフォトプレス
    1,524円(税別)

    ここ最近の注文住宅トレンドとして「和」テイストが目に付く。昔ながらの民家風ではなく、厳格な書院風でもなく、シンプルでかろやかな現代テイストが人気だ。本書は建築家が手掛けた、和モダンテイストの小住宅25例と、和テイストの似合うインテリアや家電を紹介。どこか懐かしさを感じる包み込まれるような心地よさや、季節の移り変わりを感じるための自然の取り込み方、さまざまな素材づかいの工夫など、和テイストの家づくりを検討中の人にはさまざまなヒントが詰まった実用本として役立つはず。ひとことで「和モダン」といっても、さまざまな解釈や表現方法があることにも驚くのでは?

  4. 2013年06月05日更新

    世界のかわいいキッチン雑貨

    世界のかわいいキッチン雑貨

    エクスナレッジ
    1,260円(税込)

    世界各国で活躍するデザイナーや雑貨ショップオーナーの、ユニークでアイデアにあふれたキッチン風景を収めた写真&解説本。主役はもちろん個性的なキッチン雑貨達。草木とあわせてナチュラルにまとめたり、アンティークと組み合わせたり、住む人の個性と自由な発想で居心地の良いインテリアに仕上げるテクニックに感嘆。「自分の好きな物を知り、自分の好みに自信を持つこと」の言葉が胸に沁みる。

  5. 2013年05月22日更新

    伊礼智の住宅設計作法 小さな家で豊かに暮らす

    伊礼智の住宅設計作法 小さな家で豊かに暮らす

    新建新聞社
    伊礼智 著
    2,000円(税別)

    建築家に設計をお願いしたい。でもなんとなく敷居が高い…そう思っている人は多いのではないだろうか。本書は住宅を中心に活躍する建築家・伊礼智氏が、工務店向け専門紙に書き下ろした連載をまとめたもの。とはいっても難解な言葉は全くなく、訥々とした語り口で私たちにもわかりやすく「豊かな家の作り方」を教えてくれる。心地いい住まいとは何か、そのためにどうすればいいのか…といった疑問に対し、ひとつひとつ具体例を挙げてカラー写真やイラストで説明しており、建築家がどのような姿勢で住宅設計臨んでいるのか理解することができる。建築家に依頼したい人は入門書として、そうでない人は住まいづくりのヒントとして読むことができる良書。

  6. 2013年05月11日更新

    レアリテキッチン-ほんとうにあたり前のキッチンをつくろう

    レアリテキッチン-ほんとうにあたり前のキッチンをつくろう

    エクスナレッジ
    1,575円(税込)

    「レアリテ」とは、フランス語で現実、リアルという意味。「自分たち家族の暮らし方に本当に合うオーダーメイドのキッチンづくり」を提案している本。今の生活と”こうありたい”という理想の間にある境を埋め、家族が願う暮らしを現実のもの=レアリテにするためのキッチンづくりのプロセスが丁寧に紹介されている。ただの流し台ではもの足りなく、かっこよすぎるキッチンはちょっと違う、と考える人にぴったり。

  7. 2013年04月17日更新

    最高の若手建築家20人

    最高の若手建築家20人

    エクスナレッジムック
    1,200円(税別)

    日本のように、いわゆるフツーのサラリーマンが建築家に設計依頼をできる国というのは、実はとても珍しい。全体予算の中で設備や家具類も含めたコストコントロールをしてもらえ、工務店の仕事にも目を光らせてくれる建築家は、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみたいものだ。本書は住まい手と建築家のマッチングサービスを行うザ・ハウスの協力により、同社で実績のある若手建築家20人を紹介した本。「光と風を感じられる」「家族共有の空間となるライブラリー」などの要望が、具体的にどのような空間に帰結したのかが建て主の視点でまとめられ、”フツーの人が建築家と家を建てる”過程が手に取るようにわかる。ただしタイトルにある「最高」の受け止め方は一人一人違うので、その辺りは割り引いて判断したい。

  8. 2013年04月10日更新

    「日本の住宅」という実験

    「日本の住宅」という実験

    農文協
    小泉和子 著
    2,800円(税込)

    1920年代にエコロジカルな実験住宅を繰り返し試行した建築家、藤井厚二。本書は氏の軌跡をもとに、日本の気候風土に適合した日本の住宅のあり方を「昭和のくらし博物館」の館長が紐解いていく。80年以上たち、再び「エコロジカルな家」が問われている今、日本特有の環境や文化と住まいの調和について体系だてて考えることができる。学術的な話が多く決してサラサラと読める本ではないが、まとまった時間の取れる年末年始に、日本の住宅の帰し方と行方に思いを馳せてみるのも悪くないのでは?

  9. 2012年12月12日更新

    奇跡の昆布革命

    奇跡の昆布革命

    大和書房
    <著者>喜多條清光
    <料理>平山由香
    1200円+税

    コンブ、と聞いて何を連想しますか?まずは”和食”ですよね、やっぱり。次には”面倒”。お湯を沸かして、出汁とって。粉末でいいじゃない!?しかもすぐ捨てなくちゃいけない。”モッタイナイ”と思いつつコーナーダストへ。そんな固定観念をたった1ページで変える。まさに、これは革命?副題「健康と美容によい。おいしくてかんたん。」水につけておくだけって!?よーし。それではまず、表紙を飾ったこのトマトピラフで試してみようか。

  10. 2012年03月07日更新

    NHKテレビテキスト『きょうの料理 3月号』

    NHKテレビテキスト『きょうの料理 3月号』

    NHK出版
    530円

    「今日の晩ご飯は何にしようか?」毎日の献立は永遠のテーマですね。そんな読者の悩みに、料理家がこたえる形で編集された『NHKテレビテキスト きょうの料理 3月号』。「おいしい食卓+ちょこっとレシピ」でおなじみの平山由香さんも誌面に掲載されています。どうぞ、今夜のメニューのご参考に。

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