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BOOK REVIEW一覧

  1. 2011年05月11日更新

    お片付けは「家ロジ」で。

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    講談社
    大久保恭子 著
    1,575円(税込)

    家は三度建てて納得のいくものが仕上がるという。それだけ失敗や後悔がつきものということだが、例えば分譲マンションの場合、最も嘆きの声が大きいのが「収納」だ。ハイセンスなモデルルームにひと目惚れ。だがいざ引越すとたちまちモノであふれる新居。ちまたの整理整頓術は決まって捨てなさいと説くが、それができないから悩ましいわけで...。
    そこで新しい発想法が生まれた。名付けて「家ロジ」。論理的でシステマチックだが、捨てられない昔の写真は押入れの一番奥に仕舞っておきなさいと説く。旅先の思い出の品から領収書ファイルの置き場所まで徹底して伝授する。ぜひ家族全員で試してみたい。

  2. 2011年04月04日更新

    改築上手 「心地いい家」のヒント52

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    新潮新書
    平尾俊郎+大和ハウス工業総合技術研究所
    680円

    この本の帯には「一戸建ても、マンションも、我が家が理想の家になる。プロが教えるリフォームの秘訣」とある。なんだか近所の書店に類書がたくさん並んでいそうな感じだ。ところが、目次でその印象は変わる。「配管の老朽化はどこでわかるか」「耐震診断を無料でやるには」なんていうのはまだリフォームっぽい。ところが、「トイレはなぜ白に限るのか」「2階の床は何キロまで耐えられるか」といった項目まであるではないか。守備範囲の広さについページをめくってしまう。気付けば52のヒントはあっという間。専門的なことがじつにわかりやすく綴られているからだ。2000年(品質確保促進法)以前にマイホームを買った人は、ぜひ家族でまわし読みすべきである。

  3. 2010年08月01日更新

    パリでメシを食う。

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    幻冬舎文庫
    川内有緒 著
    720円

    タイトルだけ眺めていると、グルメの本かと思う。が、開けばすぐに「生計を立てる」意味とわかる。フランス=グルメという見方を典型的なステレオタイプとするなら、この本で紹介される暮らしぶりはそれこそ型にはまらない、波乱万丈そのものだ。10人のパリで活躍、いや格闘する日本人のドキュメンタリーが、それぞれ1枚の写真と文章で表現されている。パリで働くと聞けば、華やかなイメージを抱くが現実はそう甘くない。夢、才能、希望といったものだけを頼りに、身ひとつで生き抜くことは難しい。著者は当サイト「パリで暮らす、食べる、遊ぶ」のひとり、川内有緒さん。異国の気質、文化、法律が登場人物らの悩みの根源になりつつも、逆にそれらが励みにもなる展開も新鮮である。

  4. 2010年05月10日更新

    別冊 住まいの設計relife+ (リライフプラス)vol.3

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    Fusosha
    1,200円(税込)

    中古のリノベーションマンションに住む。このパターンが増えた。また、それも最近では随分と個性的になった。どこぞの外国の映画のセットかと見間違わんばかりの斬新な装飾さえ...。住まい選びは重心が移りつつあるのか。その兆候に、といっては何だが、この「relife」で登場する事例では物件を探す前に、リノベーション会社を決めている。相性が譲れない条件、ということだろうが、主流になりそうな予感を覚えた。ところで、マンションは集合住宅であることをお忘れにならないように。上下左右が他人の家と接する。区分所有法という法律もある。仲介会社だろうが、リノベ会社だろうが、できることとできないことをしっかり教えてもらってから実行に移りたい。

  5. 2009年12月02日更新

    都会でできる雨、太陽、緑を活かす小さな家

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    農文協
    中臣昌広 著
    1,700円(税別)

    環境衛生監視員を務める著者が自宅を建てたのは、山手線ターミナル駅から徒歩20分、わずか17坪の狭小地。小さな屋根には太陽光発電を載せ、雨水はタンクにためて利用し、壁にはゴーヤや琉球アサガオの"緑のカーテン"を這わせた「都会のエコハウス」での暮らしぶりを綴ったのが本書だ。アレルギー過敏症故に自然素材にもこだわり、日本家屋の古材を譲り受け採用した住まいは、私たちが肌感覚で感じる「心地よさ」をまるごと実践しているかのよう。省エネについて家族で話し合い、雨水タンクをくみ上げるポンプでご近所と会話がはずむ様子は、エコが人と人のつながりを媒介する存在にもなり得ることを教えてくれる。特別な知識や潤沢な資金がなくても、好奇心と少々のマメさがあれば、エコな家は誰でも建てられるのだ。

  6. 2009年10月07日更新

    未来の住宅 カーボンニュートラルハウスの教科書

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    バジリコ
    1,600円(税別)

    先日、鳩山首相が国連で表明した「温室効果ガス排出 1990年比で25%削減」。この相当高いハードルをクリアする上で、住宅建築は大きな課題と(裏を返せば)可能性を持ち合わせている。本書はCO2を増やさない家=「カーボンニュートラルハウス」を設計するプロジェクトを立ち上げた東北芸術工科大学のメンバーが、勉強会で得た成果をQ&A形式でまとめたもの。ポイントは「省エネの徹底化」と「再生可能エネルギーを使う」のたった2点だが、さすが芸術大学だけあって、デザインや生活のクオリティにもきっちりと言及。ピンポイントでエコ設備だけに注目されがちな昨今だが、本当に大切なのは本質的なエコの捉え方と全体設計なのだ。生活者視点の軽快な話し口調で繰り広げられる、数々の回答や提案は読んでいて小気味良く、建て主をヤル気にさせてくれそう。

  7. 2009年09月09日更新

    インテリアと建築の一流ブランドがわかる本

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    建築資料研究社
    2,400円(税込)

    歴史、デザイナーの思い、新しい価値の創造。一流と呼ばれる製品には、必ずといっていいほど物語がある。建築・インテリア誌「コンフォルト」9月増刊号となる本書は、家具や照明、キッチン、建築材料、水廻り設備など、海外一流ブランドの46の歴史とストーリーがまとめられており、一冊であらゆる方向からブランドの価値を学ぶことができる。アートディレクターの佐藤可士和氏のインタビューや建築家であり紀行作家でもある稲葉なおと氏の書き下ろし小説、ザ・コンラン・ショップによるワールドスタンダード・セレクトなど、読み物としても充実している。ブランドの魅力を知り、これから購入を検討する人におすすめ。

  8. 2009年06月10日更新

    美しいこと

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    新潮社
    赤木明登
    1,900円(税別)

    本書は塗師であり、いま人気のうつわ・塗り物作家である著者が、さまざまなジャンルで独自の美学を育むクリエイターたちを訪ね、創作哲学をともに考えたエッセイ集。登場作家は木工職人、靴職人、陶芸家、家具デザイナー、料理家、ガラス作家、建築家、古道具屋など多岐に渡るが、通底するのは「ただ、美しいこと」。何かと何かが出会い、振動が生まれ、さざ波となり、物語が紡ぎだされる現場に生まれる「美しいもの」は、やがて時間をかけて静かに朽ち、消えてゆく。そこにひとつの精神性を見出し「美しい」と捉える感性は、侘び寂びを知る私たち日本人共通のものだろう。数々の美しいものがたりは、思いのほか身近にあるのかもしれない。

  9. 2009年05月27日更新

    パリ流 環境社会への挑戦

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    鹿島出版会
    森口将之 著
    2,700円(税別)

    まちづくりとは、為政者と自治体の明確なビジョンと長期に渡る市民の理解と協力が必要な、大変な困難を伴うプロジェクトである。しかし一旦成功すれば、その恩恵は優良資産として世代を越えて受け継がれてゆく。本書では、近代都市・パリがいちはやくクルマ社会からの脱却を図り、エコシティへの先鞭をつけてきた様子をつぶさにレポートしている。実行に移された施策は実に多彩。街の風景をつくるトラムは70年振りに復活し、拡充された自転車専用道にはレンタサイクルシステム「ヴェリブ」の自転車が駆け抜ける。水運も復活し水上バスも現れた。2010年には自動車版「ヴェリブ」も登場予定。根底にあるコンセンサスは「美へのこだわり」。あくまでも人間の住みやすさ、という視点でエコをポジティブに楽しむのがパリ流の手法なのだ。

  10. 2009年05月13日更新

    住まいと暮らしの質問室

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    新潮選書
    「室内」編集部
    1,500円(税別)

    ものすごい情報量である。それもそのはず、惜しまれながら2006年に休刊となった家具とインテリアの専門誌「室内」が、その前身である「木工界」時代から50年(!)余り続いた長寿連載をまとめたのが本書なのだ。雑誌の誌面の片隅で、コツコツと読者の質問に答え続けた息抜きコーナーなので、内容は硬軟実にバラエティ豊か。「三和土のつくり方」といったマジメ系から「家を壊さないで移動させる事はできますか」などの無理系、「眠る時、ベッドカバーはどうするのが正式なのか」といった生活のギモン系などさまざま。編集部員や職人、建築家による回答も、大マジメなのにどこかウィットに富んでいて、読み物としても秀逸。

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