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BOOK REVIEW一覧

  1. 2009年05月13日更新

    住まいと暮らしの質問室

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    新潮選書
    「室内」編集部
    1,500円(税別)

    ものすごい情報量である。それもそのはず、惜しまれながら2006年に休刊となった家具とインテリアの専門誌「室内」が、その前身である「木工界」時代から50年(!)余り続いた長寿連載をまとめたのが本書なのだ。雑誌の誌面の片隅で、コツコツと読者の質問に答え続けた息抜きコーナーなので、内容は硬軟実にバラエティ豊か。「三和土のつくり方」といったマジメ系から「家を壊さないで移動させる事はできますか」などの無理系、「眠る時、ベッドカバーはどうするのが正式なのか」といった生活のギモン系などさまざま。編集部員や職人、建築家による回答も、大マジメなのにどこかウィットに富んでいて、読み物としても秀逸。

  2. 2009年05月06日更新

    体験的高齢者住宅建築作法

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    彰国社
    中原洋 著
    2,362円(税別)

    控えめなタイトルに、うっかりバリアフリー住宅の本かと思ったら大間違い。本書は70歳のフリーライターが「住みやすさよりも美しい空間がほしい」と建築家とがっぷり組み、預貯金ほとんどを費やして終の棲家を手に入れるまでのドキュメント。30余年前に建てた建築家・室伏次郎氏初期の名作を手放し、関係各所と激しいやりとりの末、新しい家を手に入れるまでの経緯が、時に息が詰まりそうなほど生々しく綴られている。著者は、建築好きなら誰もが知っている伝説の名著「意地の都市住宅」(既に絶版)中原洋氏。建築家の小川広次氏はこの家で「吉岡賞」「日本建築家協会新人賞」を相次いで受賞。老いても美しく暮らしたい人に、強烈な勇気を与えてくれる。

  3. 2009年04月22日更新

    「和」の小住宅 PART2 25の和のかたち

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    ワールドフォトプレス
    1,524円(税別)

    ここ最近の注文住宅トレンドとして「和」テイストが目に付く。昔ながらの民家風ではなく、厳格な書院風でもなく、シンプルでかろやかな現代テイストが人気だ。本書は建築家が手掛けた、和モダンテイストの小住宅25例と、和テイストの似合うインテリアや家電を紹介。どこか懐かしさを感じる包み込まれるような心地よさや、季節の移り変わりを感じるための自然の取り込み方、さまざまな素材づかいの工夫など、和テイストの家づくりを検討中の人にはさまざまなヒントが詰まった実用本として役立つはず。ひとことで「和モダン」といっても、さまざまな解釈や表現方法があることにも驚くのでは?

  4. 2009年04月15日更新

    温故知新の家づくり

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    可喜庵の会 著
    1,000円(税込)

    家づくりの現場が、いつのまにか住み手から遠くなってしまった...などと考えている人に、ぜひ読んでほしい本。建て主ととことん向き合い、密なコミュニケーションをとりながら設計・施工に奮闘する町田市の工務店の様子をまとめたのが本書。家づくりの過程を知り尽くした設計者が設計し、生きた木の扱いに長けた熟練の職人が建て、建て主が住みながら完成させていく。昔は当たり前だったはずの家本来のあり方を知るにつれ、工務店の本来あるべき姿と果たす役割の大きさが見えてくる。シンプルおおらかな空間は美しく、やすらぎに満ち溢れている。なにより設計者と職人、建て主の笑顔が輝いていて、とても幸せそうなのが印象的だ。

  5. 2009年04月08日更新

    NYCのシェアハウス 「共に住む家」の個性派インテリア

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    エクスナレッジ
    2,000円(税別)

    "つかず離れずの距離で他人同士が共同生活を営む"「シェアハウス」が、新しい住まい方として注目され始めている。本書はシェアハウス先進都市、ニューヨークで、ロフト・アパートメントを中心としたシェアハウスでの暮らしぶりを、ありのまま表した本。NYCでシェアハウスに住むためのノウハウも若干紹介されているが、何より注目したいのは室内空間の写真。壁を塗り、棚を取り付け、家具を改造し、居住者同士のキャラクターや関係性を思う存分表現するべくカスタマイズされた部屋は、リノベーションやセルフビルドの格好のお手本。アートの取り入れ方も上手で、参考になる。

  6. 2009年03月25日更新

    Bath Views[バスビューズ]

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    TOTO出版
    2,625円(税込)

    藤森照信、乾久美子、藤本壮介、石上純也、トラフ、永山祐子。国内外で注目される建築家6組が「お風呂」について考察し、彼ら独自の"新しいお風呂の眺め"を個性あふれるプレゼンテーションで提示した本。「お風呂」という生活空間から建築家がどのようにイマジネーションを膨らませていくのか、そのプロセスから建築家の思考回路がみてとれるのが楽しい。まさに6人6様だ。巻頭に藤森照信氏が語る「お風呂のはなし」、巻末に永山祐子氏が設計した、オフィスにお風呂という大胆な提案「Office+Bath」を収録し、お風呂を巡るさまざまなストーリーも楽しむことができる。

  7. 2009年03月18日更新

    図説 日本の住まい

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    建築資料研究社
    1,500円(税別)

    数寄屋造りってどんなつくり?茶室や水屋ってどんな設計作法があるの?歴史と文化が色濃く反映された伝統的な日本の住まいづくりは、とかく一般人には敷居が高く、興味があってもなかなか知る術がない。本書は学術的、専門的になりがちな日本建築の入門編として編集されたもの。「住居タイプ」「座敷」「茶室」「民家」「庭」などの51項目をイラストと文で構成し、それぞれがコンパクトにわかりやすく解説されている。著者曰く、建物を理解するための方法は『直接見ること』『肉眼で見ること』『繰り返し見ること』に尽きるのだとか。暖かくなるこれからの季節、旅先で日本建築めぐりなどを楽しんでみてはいかが?

  8. 2009年03月11日更新

    リートフェルトの建築

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    TOTO出版
    4,200円(税込)

    「レッド&ブルーチェア」「ジグザグ・チェア」といった名作椅子のデザイナーとして有名なオランダの建築家、ヘリット・トーマス・リートフェルト。意外にも建築家としての側面を紹介する文献は少なく、リートフェルトの建築を総合的に紹介する本書は、日本のみならず本国オランダでも初の建築作品集となる。家具作家から建築家へと転向し、前衛芸術・建築運動デ・ステイルを代表する大建築家へと成長していくリートフェルトの足跡を、各時代ごとの作品の変遷とあわせて丁寧に解説。世界遺産にも登録されている「シュレーダー邸」から晩年の公共建築までの代表作20作品が、撮り下ろしのカラー写真で掲載されている。

  9. 2009年03月04日更新

    ほぼ1円の家 中古住宅ともったいないDIY術

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    NHK出版
    石倉ヒロユキ 著
    1,200円(税別)

    中古住宅の価値は、不動産市場では非情なほど平等だ。建築家の家も、建売分譲の家も、数寄屋造りの日本家屋も築30年も過ぎるとほとんどが査定0円、土地価格のみで売買される。そこに大きな可能性を感じた絵本作家が、築40年のボロいが広い家を、さまざまな苦難をやたらと楽しそうに乗り越えながらリメイクし倒していく話が本書。素人ならではの素朴な疑問や体験から得た教訓、材料の入手方法など、リメイクやリペアの具体的ノウハウが豊富で、読後は家を改造したい欲求にかられるかも。今時の家にありがちな硬質な空間、新品のピカピカなものが暮らしの中になじまない人は、ぜひ本書を読んでDIYに挑戦してみては。

  10. 2009年02月25日更新

    「新しい郊外」の家

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    1,480円(税別)
    太田出版
    馬場正尊 著

    東京から特急で60分、150坪で1000万円ちょっと。これがノーブランドエリア、房総のポテンシャルだ。この"都市と地方の中間領域=新しい郊外"に着目したのは「東京R不動産」を主宰する建築家、馬場正尊氏。この新しい価値観の捉え方を伝えるたのウェブサイト「東京R不動産RELAX」がやがて「房総R不動産」に発展し、ついには自身でこの地に家を建ててしまった記録が本書である。サイドストーリーとして紆余曲折を経た家族の変遷が住居に関連付けて綴られ、建築が家族関係に及ぼす影響の大きさを改めて実感する。住宅ローンとの悪戦苦闘など、従来の価値観に捉われない「いい家」づくりをめざすフツーの人なら知っておきたい情報も。

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